冷たい指先が
わたくしの熱を煽るのです

渇いた口唇が
わたくしの咽喉を潤すのです


柔らかな
息が焔
揺らめかし

情色は燻り
続ける

けれど


さらり

と頬を
撫でる髪に

高鳴る
胸を
抑え付け


見失わぬよう
只ひたすらに
見つめ続ける
浅ましい
この瞼を
どうか


貴方様の
口唇で
きつく


きつく


塞いで



ください



焔に

冒された


貴方様の
熱を
ひと時

だけでも


この身






に。