PRAYING MANTIS & LIONHEART at 梅田クラブクアトロ ライヴレポ | SNOW BLIND WORLD

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49% Motherfxxker, 51% Son of a Bitch

プレイングマンティスとライオンハート、夢のカップリングです。

青春が蘇るニューウェーブオブブリティッシュヘヴィーメタル。

この前の週は懐かしのLAメタル、ポール・ショーティノを観て青春に心震わせたとこ。

2週続けてノスタルジーに浸るライヴです。

そんなわけで梅田クラブクアトロに観に行ってきました。

会場のお客さんの入りは半分以下。

フロアはテーブルがたくさん出てました。

プレイングマンティスとライオンハートの人気からすると致し方なしか。

ライオンハートなんて初来日だからとても貴重なのに。

まずはライオンハートの登場。

オープニングからデニス・ストラットンのギターの音が出なくてハプニング。

グダグダしたところがオヤジバンドといった感じ。

そういうの嫌いじゃないですよ。

ようやく音が出るようになって新譜「Second Nature」から"Give Me the Light"で

仕切り直しのスタート。

初めて観る生デニス。

普通にオヤジにしか見えない。

でもこのオヤジが初期アイアンメイデンでカッコいいギターフレーズを弾いてたんだなー

と思うと感慨深いものがある。

そしてヴォーカルのリー・スモールがどぶろっくの人に見えてしょうがない。

「もしかしてだけど~♪」って歌い出しそう。

そんなことを思いながら観てたけど歌は上手いのなんの。

2曲目に早くもキラーチューン"Hot Tonight"

これが大好きで、これ聴きたくて今回のライヴ観に来たようなもの。

高校生の頃聴きまくったこの曲。

懐かしくてたまらなかった。

"Wait for the Night","Die for Love"と立て続けに懐かしい曲。

そして新譜からの曲もライオンハートらしさ溢れるメロディアスハード。

どれもこれもいい曲ばかり。

フォリナーを聴いてるような感覚に陥ることもあったけど。

そしてマッコリーシェンカーグループの"Anytime"をやってくれたのは驚いたね。

これまた懐かしかったな~。

アンコールはライオンハートの"Lionheart"で盛り上がった。

ベースのロッキー・ニューマン、ギター&キーボードのスティーヴ・マンは

見た目に年取ったな~と感じるけどプレイはとても堅実。

ロッキーのハイトーンコーラスなんてトリハダものだった。

"Towers of Silver"のコーラスは素晴らしかったな~。

ギターソロはほとんどスティーヴが担当。

ツインリードがところどころズレたりするのもご愛嬌。

脳内補正で全然大丈夫でしたよ。

20分ほどのセットチェンジで次はプレイングマンティスの登場。

スキンヘッドが板についてきたティノ・トロイ。

まるでブルース・ウィリスのような風貌。

それに引き替えいつまでも若々しいクリス・トロイ。

見た目は全然違うけど仲良さそうでいいね。

今回のヴォーカリストはジョン"ジェイシー"カイペルス。

白人特有の胸板の厚さでとにかくデカい体してる。

もちろんその体格に見合った声量。

"Captured City"でスタートして"Panic in the Streets","Praying Mantis"と

初期の曲でがっちり固められてる。

この後も初期の名曲が目白押し。

「Time Tells No Lies」完全再現かというぐらい。

"Running for Tomorrow"なんてこぶし振り上げて歌いまくったし、様式美がたまらない

"Lovers to the Grave"は感動しまくった。

そしてプレマンで一番好きな曲"Cheated"までやってくれた。

最近はあまりやらない曲だけどやっぱライヴで盛り上がるね。

ティノのイントロギターが大好き。

そしてコーラスがみんなお上手。

分厚くて美しコーラスがプレマンの持ち味だからね。

演奏もさすがベテランといった安定感。

みんな上手い!

ライオンハートと比べるのは良くないね。

最後は"Flirting with Suicide"から"Children of the Earth"という最高の〆。

初期の楽曲で固めたセトリは私には美味しすぎる内容。

アンコールはライオンハートのデニスとスティーヴを交えて"A Cry for the New World"

この哀愁と勇壮さを兼ね備えた名曲を豪華メンバーで演奏してくれるのは嬉しいね。

そしてライオンハートの残りのメンバーも全員加わって最後はアイアンメイデンの

名曲"Phantom of the Opera"までやってくれた。

あの印象的な名フレーズのイントロをデニスが弾いてお客さんを煽る。

まさかデニスの弾く"Phantom of the Opera"が聴けるなんて。

感極まったね。

でも演奏は結構グダグダだった。

曲の展開がややこしいからしょうがないか。

ティノとドラムのハンスが間違えまくって練習不足は否めない感じだったね。

でもデニスのコーラスがポール・ディアノっぽくてとても良かった。

そんなグダグダ感を取り返すかのように最後の最後は"Running Free"

久しぶりにこの曲を聴いたけどフルコーラス歌詞覚えてた。

歌いまくったね。

サビのコル&レスポンスも大盛り上がり。

ステージ上のバンドもお客さんもみんな笑顔でまるでお祭り騒ぎだった。

これはニューウェーヴオブブリティッシュヘヴィーメタル祭りですよ。

今回のカップリングは大成功じゃないでしょうか。

こんな楽しいライヴは先週のポール・ショーティノ以来ですよ。

2週続けて懐かしくて青春が蘇る最高のライヴを体験させていただきました。

またこういう企画よろしくお願いしたいものです。

客入りが悪いのが大きな問題だけどね。

LIONHEART Setlist
01. Give Me the Light
02. Hot Tonight
03. Wait for the Night
04. Die for Love
05. Prisoner
06. Angels With Dirty Faces
07. Dangerous Game
08. 30 Years
09. Anytime (McAuley-Schenker Group cover)
10. Towers of Silver
11. Don't Pay the Ferryman (Chris de Burgh cover)
12. Heartbeat Radio
~Encore~
13. Lionheart

PRAYING MANTIS Setlist
01. Captured City
02. Panic in the Streets
03. Praying Mantis
04. Time Slipping Away
05. Running for Tomorrow
06. Lovers to the Grave
07. Cheated
08. Turn the Tables
09. Flirting with Suicide
10. Children of the Earth
~Encore~
11. A Cry for the New World (with Dennis Stratton,Steve Mann)
12. Phantom of the Opera (Iron Maiden cover) (with LIONHEART)
13. Running Free (Iron Maiden cover) (with LIONHEART)