2020年3月7日(土) 13:00開演
東京文化会館 大ホール
 
台本/ジョン・クランコ
 *プーシキン作『オネーギン』による
音楽/ピョートル・チャイコフスキー
振付・演出/ジョン・クランコ
 
出演/
(オネーギン)マチュー・ガニオ
(タチヤーナ)アマンディーヌ・アルビッソン
(レンスキー)ジャルマン・ルーヴェ
(オリガ)レオノール・ボラック
 
 
 
 
開演前、猿田彦コーヒーでパンケーキホットケーキコーヒー
 
 
 
 
 
 
 
 
イベント等の自粛要請期間中につき、同敷地内の上野恩賜公演も、西洋美術館も
クローズしていました。
そんな中で異例の開催をした、パリ・オペラ座バレエ団の日本公演です。
 
 
開催するにあたり、下記のようなコロナ対策がとられました。
 
 
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 ダイヤオレンジ入口に赤外線サーモグラフィー設置
 ダイヤグリーン劇場内換気
 ダイヤオレンジロビーに消毒用アルコール設置
 ダイヤグリーン飲み物は紙コップでの提供、アルコールの販売はなし
 ダイヤオレンジ休憩時間を予定より延長(換気のため)
 ダイヤグリーン出演者の入り待ち、出待ちの禁止
 ダイヤオレンジブラボーなどの声援は、マスク着用者のみOK
 
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いざ劇場に着くと、全体の4分の1くらい空席が。
それでもやはり、観たくて来る観客は多いです。私だって行きました。
 
 
 
1幕、田舎娘のタチヤーナは、ロシアのサンクトペテルブルクから
やってきたオネーギンに一目惚れをします。
恋する乙女はその夜、自室でラブレターをしたためますラブレター
 
 
夢の中、タチヤーナの部屋の鏡の中からオネーギンが現れて…。
そこで繰り広げられる愛のパ・ド・ドゥは、アルビッソンがガニオに導かれ舞うたびに
高揚感が現れて、実にドラマティックでした。
 
 
コールドのダンサーたちのコサック・ダンスがまた美しい。
足並みそろえて寸分の狂いもなく、田舎の民族舞踊を踊るダンサーたちもまた、
見どころだと思いました乙女のトキメキ
 
 
2幕、タチヤーナ名の日、お祝いパーティーが催されます。
タチヤナが心ときめかせて書いたラブレターは、目の前でオネーギンに破り捨てられ…。
オネーギンは、どんくさい田舎娘のタチヤーナには、無関心でした。
むしろ、イラついていたのです。
 
 
オネーギンは、自らが振ったタチヤーナの目の前で、親友レンスキーの恋人オリガに
ちょっかいを出して、追い討ちをかけるように見せしめます。
こうして、タチヤーナの恋は惨敗しちゃいました。
タチヤーナが自殺しなかっただけでもよかった、と思います。
 
 
しかしオネーギンは、自らが招いた愚かさからレンスキーと決闘になり、
レンスキーを銃殺してしまいます。
 
 
3幕、オネーギンにこてんぱんに振られ、ドン底を味わったタチヤナが、
今や侯爵夫人となっています。
美しい大人の貴婦人に成長したタチヤーナと、人殺しの罪に苛まれ
自業自得のオネーギンが再会。
 
 
今度はオネーギンが、タチヤーナにラブレターを送ります本命チョコ
貞淑な妻となったタチヤーナは、不倫など汚らわしいとばかりにラブレターを
目の前で破り捨てます。
かつて、オネーギンがそうしたみたいに…。
 
 
それでもタチヤーナを忘れられないオネーギンは、激しく求愛します。
愛を乞うオネーギンと、撥ねつけるタチヤーナのパ・ド・ドゥが繰り広げられますハートブレイクもやもや
 
 
正直私は今回、ガニオの演技がいつもよりパッとしない感じがしてたんですが
(そう思ったのは、私だけかめしれないが)、このパ・ド・ドゥを観た途端、それが覆りました。
この場面で見せたガニオの踊りは、それほどまでにすばらしかったです照れ
 
 
愛してるのに、離れてしまう運命。
狂おしいほど愛してるのに、なぜ、なぜ…。
2人は同極の磁石みたいに、近づけば近づくほど反発していきます。
2人はそういう運命なんです。
時間のズレ、心のすれ違い、同じとき同じように愛し合うことができたならうずまき


きちんとした女性と破天荒で自分しか見えてない男とは所詮、
相性がよくないのだなという結論ですね。
 
 
アルビッソンのしっとりとした演技、爪先の美しさハイヒール
不穏な空気など微塵も感じさせない、落ち着いた踊りでした。
これぞ、オペラ座のエトワールまじかるクラウンドレス
選ばれた人がもつ風格です。
 
 
ボラックは綿みたいにふわふわと軽くて、リフトされてもペラペラの紙人形みたいでした。
可愛かったですリボン
 
 
 
どんな時代がきても、心を揺さぶられて感動することを忘れるくらいなら、
生きる意味などないと思っています。
それは観るばかりではなく、自分が踊るときもですが…。
 
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