※これは自己満であって深い意味はありません。


話は小6。小6ともなれば自分がクラスでどんな立場でどういう行動を取らなければならないかということを自覚し始める歳だ。


今までの人生そう立場が変わったことはないが人間関係は複雑だった。特に小6の女子はかなり面倒だ。

色づき始めたこともそうだが、カースト上位の支配力や自己承認が非常に高く、どちらかと人目を気にする性格だった私は当たり障りのないような振る舞いをとることが多かった。

それでも嫌われることやうざがられることというものはある。


男友達はサッカーのメンバーだけでなく野球をやっていた子たちとも仲良くやっていた。


6というものはある意味大人に一歩近付きたくて、背伸びをするものだ。

6の修学旅行、ある女の子に告白された。

付き合うとか小6の自分には意味がわからなかったが好きと言われて悪い気はしない。

初めての彼女と言って良いものかどうかはさておき、付き合うことになった。

しかし、自分キャラクターや女の子の人間関係の面倒さがやっぱりどこかにあって1か月弱で別れた。(6ってそんなもんじゃない?笑)


そんな少し大人びた経験もしたが、サッカーの方が圧倒的に忙しかった。

なんと言っても全道大会が続き、外サッカー最後の大きな大会(北電カップ)が夏休みあった。

予選から順当に勝っていたチームはベスト16常連だったこともあり、すんなりとベスト16までいった。

でもいつもここで負けることが多かった。PK戦に弱かったチームだったのでいかにその前に終わらせるかが鍵だった。

1回戦は意外にもあっさりと勝ち(31)ベスト8まで残ったここからしんどい試合が続いた。

2回戦では幸先よく前半の早い段階で先制したがそこからは防戦一方。何回クロスバーに救われたからわからないが、気持ち的には負けていてもおかしくないぐらい押し込まれていた。

しかし、相手にゴールを破られることはなくなんとかベスト4(1-0)まで入った。

準決勝も延長まで縺れたがなんとか2-1で勝つことができた。

初めての決勝。自分の人生でも運動能力のピーク。というか勝ち運の最高峰まできたなと感じた。

決勝は全道でも超有名なクラブチーム。何度か試合もしたことはあったが負けることが多かった記憶がある。当然、自分が相手する人なんか格が違う。パスカットだけに全神経を注ぎ込むつもりだった。

試合が始まり、案の定押し込まれる。前半も半ばを過ぎた頃だろうか相手のパスが来る瞬間を感じていたが一歩遅れた。相手のフォワードに渡った。当然ドリブルで持ち込まれて突破を許してしまう。そして相手に先制点を取られる。厳しい試合展開だったが後半から流れが変わる。

後半に入るとゴール前でフリーキックのチャンスが与えられた。相手のフォワードも戻っていくのを見てまさかとは思ったが、11人全員がゴール前に壁を作ったのだ。苦笑いをするしかなかったが今考えると1点もやりたくなかったのだと思う。

しかし、フリーキックといえば直接ゴールを狙うのが花形。しかしそうではなくあえて横にパス。

相手の壁もジャンプのタイミング、あたりにいくタイミング全てがずれ相手のゴールネットを揺らした。私はディフェンスだったため、そのプレーに関わることはなかったが鮮明に覚えている。

同点に追いついた。この時点で負ける気はしなかった。

その後は硬直状態が続く。

後半も残り2分。私は足がつったこともありすでに交代していたが、延長に入る前に仕留めたかった。延長の準備をし始めたその瞬間。

サイドハーフにフリーでボールが渡る。そしてアーリークロスが中央に入った。

フォワードは押し込む。いや、流し込むと言ったような形で逆転ゴールを決めた。2-1そのまま試合が終わり、全道優勝を果たす。

創部25(6当時)で初めての快挙だったそうだ。

この時初めて、一つの目標を達成する。ある意味達成感を得てしまった。


そしてもう一つ自分の人生に影響を与えたものがM-1である。前年優勝したブラックマヨネーズをはじめ一種のブランド化していた大会でチュートリアルが完全優勝した。

面白かったというより圧倒的に楽しかったという印象がすごく強い。自分もああいう人になりたい。人に楽しいこと、面白いことを伝えていきたいとはっきりとイメージしたのはこの時期からだった。

そして小学校を卒業し、中学生になる。

小学生のノリや痛々しさを抱えながら、自分のキャラクターを、再認識していくことになる。


次回へ続く。