在宅介護中のご家族さま、車椅子を利用中の方、次世代型電動車椅子「WHILL」をご存知だろうか。
正直、自分の中にある「車椅子」の常識が覆された。
慣れれば健常者の歩行より速いし、急な坂道もグングン登れるし、段差の衝撃は少ないし、スマホ操作の感覚でラクラク動かせる。
そしてカッコいい。これ大事。
病人の感覚が薄れて、外出意欲が高まる。
「車椅子を使うと足の筋力が落ち、それに付随して内蔵機能が低下するのでやめた方が良い」との言葉を鵜呑みにして、ギリギリまで車椅子の利用を躊躇っていた過去の自分に説教したかった。
忠告してくれた医療関係者の言葉そのものは間違ってはいないのだが、足がすぐ疲れるので家に閉じこもりがちになり、全く運動しなくなるよりも、車椅子を使ってどんどん外出した方が全然健康にも良かった。
鬱々した気持ちがかなり解消されるし、車椅子でも利用できそうな店を見つけて、次はあそこに行こう、と未来の話が出来るのがとても楽しい。
ほら、介護が続いていくと、次はこんな症状が出るとか病院の予約だとか、気が滅入る予定ばかりで、楽しい気分になれる予定が知らないうちに無くなっていきますよね。日常の中で、楽しい予定がちょこちょこあると、それだけで幸せな気分になれるんですよ。
自分の住む自治体では、介護保険で1割負担だと、月々3千円でレンタル可能だった。
めちゃくちゃ高性能なので、医療費やら何やらで経済的にはかなり逼迫していた当初ですら「安すぎない…?」と思ったものだ。
夫が「WHILL」を非常に気に入り、2人で外食したり、買い物したりが急に増えた。椅子の下部にカゴが設置されていて、お米やペットボトルもラクラク運べてとても便利だった。
夫が1人で散歩したいという場合もあり、外まで送り出してから、久々にまとまった家事の時間が取れたりもした。
介護する側にもされる側にも、とても助かる素晴らしい車椅子だった。
レンタル開始から、3か月ほどで夫は亡くなってしまったが、車椅子であちこちデート出来た3か月は本当に濃密で楽しかった。介護保険を取得してすぐにレンタルしていたら、もっと色々な場所に行けたと思うと、残念で仕方ない。
膝にモロに風が当たるので、膝掛けは必須。
あと夫は足の浮腫みが酷く、靴が履けないので、ミズノのルームシューズを愛用していた。アフィリエイト申請していないので、見づらくて申し訳ないです。
↑コレに、サンダルを組み合わせれば完璧防寒。
特に寒い日は、カイロを足裏に貼り付けていた。
夫と一緒に散歩をしていると、意外に同じ車椅子の利用者をちょこちょこ見かけたのだが、何故か女性の利用者は1人も見なかった。
女性は感情の浮き沈みが大きい。ホルモンの関係や脳のつくりがそうなので仕方がない。
散歩は気分転換しやすいし、介助があまり必要なく、家族の負担も減る可能性があるので、ぜひ利用して欲しい。
今介護に奮闘中の皆さま、少しの工夫と新しい知識で、どうな穏やかな介護生活を送れますように。