しゅうちゃんはずるい。





曖昧な関係にしたくせに





それでも私を抱きしめては





『好きだよ』って言う





いっぱい褒めて笑ってくれるんだ。










嬉しい言葉をいっぱいくれて

しゅうちゃんを好きな私は

幸せにならないわけない







でも

もっともっとその甘い言葉を聞きたいんだ







『俺が離れたらるみは

他の人と結婚とかすんだろうな』






「そう想うの?」







『そりゃあするんじゃない?

俺より良い男なんて沢山いるもん』







「いらんよ、そんなの。しゅうちゃんだけで充分だし」








本音だよ。


でもしゅうちゃんは驚いてた。








『こんなに想われたこと初めてだわ』








「うちもこんなに好きになるのは初めてだよ」








・・・だからお願い。いつまでも傍にいて・・・







なんて。言えるわけないけど。








「友達に彼氏いないよって

言っていいんだよね?

男友達にも

彼氏いないって話していいんだよね?」






いじわるだけど正論でしょ。







『そうだよね・・・』







結局曖昧な関係。



想いが通じ合えて傍にいて

幸せだと想っても








しゅうちゃんの彼女にはなれないんだ。







それでもいい

それでもいいから


傍にいたいと望んだのは私だから。







「一つだけワガママ言ってもいい?」







『なんでもきくよ?』







「一緒にいる間はうちのこと想って愛してくれる?」







『もちろん』








そう言ったしゅうちゃんはにやけてたw



それでいて抱きしめてくれて

ここにいるって幸せを実感した。







形がなくても

想ってくれてるって伝わるよ。
















るみの話を全部聞き



しゅうちゃんの話は聞けないけど




内容的に納得がいかないってキレた




就職が県外だなんて

最初から決まってた話




なのになんでるみに

思わせぶりなことをしたのか




責任持てないくせに

なんでるみの心に

残るようなことをするのか




めちゃくちゃ怒ったけど




話を聞けば聞く程


しゅうちゃんもるみが好きなんだと想い





だけど譲れないものもあるんだと理解した





好きだけじゃ傍にいられない





大人になると

この意味も分かってくる





それでもいいと傍にいる るみを見て




あんだけ恋愛に

依存することがなかったるみが

本当に愛してる人を見つけたんだと想えた




それがタイムリミットのある恋なんて

なんて切ないんだろう






願わくば2人一緒に幸せになれたなら・・・













タイムリミットは

約1ヶ月半だと知りました。




仕事を辞め

次の職が決まるまでの時間。




・・・傍にいれる時間・・・







仕事を頑張ったしゅうちゃんに

ご褒美として




4種類の券を作ってあげることにしました☆



“ハンドマッサージ券”

“肩揉み券”

“1つだけお願い事を聞いちゃいます券”

“デート券”



使えるのは一つだけwww



しゅうちゃんは何を選んでくれるかな





待ち合わせは

いつも遅れてくるしゅうちゃん




彼の性格を分かってるから

気にせず待っていられるけど




彼の姿を見つけると

心穏やかになるって知らないだろうな





急いでやってきたしゅうちゃん



『ごめんね』って謝るもんだから



「どっちのごめんね?w」っていじわる言っちゃった





答えは遅れてきたことじゃなくて

私を傷付けたことだった




めちゃくちゃ自分を責めて

落ち込んでたけど

変わらない気持ちなら

もうごめんなんて聞きたくないの





つかめない距離感

曖昧な関係




ハッキリ聞いてみることにした。




「嫌われるかもだけど教えてほしい。

彼女でいいのか、友達なのか

じゃないと距離感が分からない」




悩んだ挙句

しゅうちゃんが出した答えは





『結局そこに行きついちゃうと・・・友達かな』




苦しかった。

そう想うなら何で

思わせぶりなことばかりするかな。




なんて本当は分かってる。

好きな気持ちと

それだけではいられない現実。




想ってくれる気持ちは本当でしょ?





「なら、

好きとかうちは言わない方がいい?」




きっとこれはズルイ質問だと想う。

だって本当に好きなら

聞きたい言葉でしょ

嬉しい気持ちだからこそ聞きたいじゃない。




これには返事せず

ぎゅっと抱きしめてくれて




『辛い思いさせてごめん』





「もう謝らないで

謝られる度に

フラレてることになるんだからw」




ちゃんとしゅうちゃんの想いは通じてるし

それを信じたいって想うんだもん





どんなしゅうちゃんだって受け入れるよ






しゅうちゃんの傍に

いれる時間は短いけれど

一つ一つ貴重で大事な期間




傍にいる間は

楽しもうねって言い合った




幸せな想い出こそ

なんですぐ消えちゃうんだろう




いつまでもいつまでも残しておきたい





忘れられてもいいから

忘れたくないよ