
アルペンブーツやスキーブーツはプラスチックのシェルなので熱を加えると部分的に広げたり、
狭くしたりする事ができます。
日本人の足型は甲高・幅広の方が多いのでワイズが合わず、ブーツサイズを大きくして
対処されている方が多いと思います。
そうすると、ブーツのセンターリング上、トゥサイドの際、
母指球がエッジから遠くなる為にエッジングが弱くなる傾向なんです。
そのため、できれば縦の長さに近いサイズでワイズを調整した方が、エッジングの効率がよくなります。
当店はご要望があればシェル加工をさせて頂いています。
「小指の横を少しだけ広げれば快適なブーツになります」って感じで簡単なフィッティングから、
「原型留めないくらい広げないと・・・」とヘビーな作業まで。
責任をもって行なう為と自分の仕事に納得のいく仕事がしたいので
写真の「ネストール」を新調致しました。
温風や熱湯でシェルに熱を加えての作業はプラスチックの変化が見難く、
溶かしてしまっあり、作業上危険度が高いのですが、
赤外線を使う「ネストール」では、プラスチック内部から熱を加えることができため、
安全に正確なタイミングで加工することができます。
この機械は シェルに熱を加えて加工しやすくするもので
シェルを広げる機材は別にあります。
それは、次回紹介しますね。