
●FULL RACEシリーズ一部仕様変更のお知らせ
PRO TEAMモデルを含む、FULL RACEシリーズで、
当初お伝えしておりました仕様からプロダクトモデルは
一部変更されることになりました。
改善点?
ロッカーノーズからフラットノーズへ
ノーズ付近にロッカーがついた形状となっていたものを
フラットな形状に変更しました。
改善点?
セットバックを40mmから60mmへ
標準セットバックを20mm下げ、60mmへ変更しました。
すでに8月中旬からライダーがニュージーランドにて
新仕様のボードに乗り始めており、さらに進化したFULL RACEを体感しております。
ライダーのフィードバックをお知らせいたしますので、
ユーザー様へのご説明の参考としていただけますようお願いいたします。
● FULL RACEシリーズのボード インプレッション
大きくなったロッカーノーズが特徴的だった10モデルでしたが、
セットバックを増やす事とノーズロッカーを減らすことで上手くバランスを
取って仕様変更されています。
もともとノーズから入ってくる情報量の多いハンマーヘッドのSGは、
ロッカーを増やすことで、雪面情報を多少逃がしつつも、
ターン導入時のアクションを早いものにしていました。
しかし、今回の仕様変更でフラットノーズの効果で得られる早めに
入る雪面情報をターンに活かし、それでいてポジションバランスを崩さず、
ターン中盤でテールにしっかりとした圧をかけられるようなポイントを
リファレンススタンスに設定されています。
今回のセットバックとフラットノーズとのバランスが、
より勝つための要素と判断されたものと思います。
実際に乗ってみてもエッジが雪面を捕らえるタイミングが早く、
その捕らえた入り口からターンが始まるので、長くエッジを使っていられる感覚があります。
さらにターン前半からパワーが集まるボードに進化したように思います。
この変更は、各サイズにほどこされており、どのレングスにおいても同じようなフィーリングがアップデートされていると思います。
SG PRO TEAMライダー
杉本 孝次
ロッカーノーズからフラットノーズへの形状変更で
「曲がりにくいのでは」という先入観がありました。
しかし実際に乗ってみると、ノーズの捕えがよりダイレクトになり、
ターン前半から力強いカービングが可能となりました。
またエッジグリップが増し、硬いバーンでも気持ちよくカービングします。
ボードの抜けもより直線的になったのでさらに走るボードへと進化したと思います。
テクニカルのシーンにおいても、
今求められている質の高いカービングはその速さと安定感から得られるものが
大きく影響し、自分の求める滑りを実現させてくれます。
SG Snowboardのポテンシャルはまだまだ進化していきます。
その進化についていけるよう、日々自分も進化する!という気持ちを常に持ち、
取り組んでいきたいと思います。
SG Japan ライダー
片山 雅登
<今回の背景と今後の動き>
今回の改善は、異例のタイミングで行なわれております。
それもオリンピックシーズンを前に多くのライダーとR&Dを
繰り返した結果の判断となったようです。
「FULL RACEシリーズの仕様変更」どちらも勝つためのものづくりの精神からきていると言えます。
本来ならば、プロトタイプとして一部の選手のみが使うボードを用意することを考えますが、
ワールドカップのシーンや世界中のアルパインシーンの中で、
支持していただけるユーザーが増えているからこそ、
すべてのユーザーに進化し続けるSG Snowboardsをご提供していく姿勢を
可能なタイミングで実行に移しております。
各国のトップ選手がオリンピック前に精力的に戦うシーンがこの秋にあるかと思います。そのシーンにおいても更に進化したSG Snowboardsのベストパフォーマンスを発揮されることを私共も確信しております。
株式会社 OVERWRITE
株式会社 SG Japan