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寒い寒い冬は
終わりがないように続いていると感じる。

暑い暑い夏は
なぜかつかの間のお祭りで寂しくなる。


人の心も
それに似ていて

思うようにいかなくて
悪いことばかり続いているみたいで
最悪なことがあると
世界で自分が一番不幸に思えてくるもの。

それは長い長い冬に似ていて
寒くて寒くて
心も言葉も体中の血を
凍らせしまう。

楽しくて
嬉しくて
みんなで笑い合った笑顔なんて

とても遠い昔のことにしてしまう。


でもね


明けない夜はないんだよ

息をしている私たちに

閉ざされた夜は
永遠ではない。

閉めきった窓を開けるのは


私たち一人一人だ。

その窓をふさいでしまうのも

私たち次第。



朝日は夜に帰り

月は太陽に目覚めのキスをする。


例え

闇夜のない場所にいても
太陽は休憩をするし

日の昇らない地にいても
月は退屈しのぎに隠れんぼする。


明日へ進み
明日を繰り返す。


巡り巡る
身体中を駆け回る血がそうするように。

あるべき流れに流れ
息をつく。


苦しみはけして永遠ではない。

小さな喜びほど
大切なのに気付くことがない。



長い長い凍える冬を

どうか
愛するものの温もりで
息をしている今を
心に刻んで。

太陽は
きっとずっと近くで
君を照らすために
凍てつく地を溶かすためにゆっくりとゆっくりと
顔を出すから。


明日の日の光は
強く繋いで手を
忘れはしない。

願い溢れた涙を見捨てはしない。

信じ求めた希望を消したりはしない。

明日を探して歩き出したものに
穏やかな風を連れて
やってくる。


気まぐれに

少し眠い目をして

気まぐれに

少し苦笑いして




祈りの歌が終わらないように。
歩みを止めない限り。


めぐる世界の果てまでも。
大停電してる。
たかが停電だろうか?
これは本当にすごい緊急事態の停電。

でも、これは大混乱してる都市人間への罰だと思って、この時間を使って心を鎮める時間に使おうよ。

この夜を寒さに凍えてやり過ごす人たちがいることを感じ、その不安と恐怖が少しでも理解できるように。

静かな夜が穏やかであることの大切さを

胸に刻もう。

明日のために。
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いつものコンビニはガラガラ。
店員さんも疲労困憊な表情。
節電で店内は薄暗く、不安な緊張感が空気にまざって寒さをましているみたい。

タバコを二箱。

「棚、なんにもなくなっちゃいましたね。こんな状態でお客さん来ます?」

「帰宅時間帯だから、その時はある程度かたまりで来てますよ。なにも買わないで出ていかれ方多いですけど。。」

「ですよね。。どこも大変ですよね。」

「参っちゃいますね。。でも誰のせいでもないから。。」

タバコを受け取ったら、


「ライター付けますよ。もしもの時使えるし。。いらないですかね。。。」

意外な機転に少し戸惑いつつ、

「もらえるなら、いただいていこうかな。もしもはあってほしくないけど。」


学生らしき店員の彼女は

少し嬉しそうな顔になり、小さなビニールに、
タバコとちょっとオシャレな景品用のライターを何個かとり、
私の顔を見て選んでいるようだった。

「これはメーカーのおまけだからいけないんだけど、かわいいの持ってるほうがいいし。。どうぞ。ありがとうございました。」


なんだか
ほんわかした。

だから私は

「ありがとう。気をつけてね。」

いろんな思いを込めて

『ありがとう』と伝えた。この先の時間を労う言葉を添えて。

「はい!」

恥ずかしそうな笑顔に
節電で薄暗い店内が
ポツリと暖かくなった。



冷たい空気は
沈んだ心でいると
寒くて寒くて凍えてしまう。

そんな寒さも
通りすがりの人の
優しい言葉とか
何気ない嬉しい気持ちで

とても暖かく
心を包む


彼女のちょっとしたおまけに
彼女もちょっとおまけにおまけして

誰もこない店番に

パッと灯りがともっただけだったのに、


私がその灯りに応えて
少しだけ寄り添っただけなのに、


私も彼女も

なんだかほんわかした。



今私たちに必要なこと。

それは
こんな小さなこと。

こんななんでもない時間。

記憶のスミで消えてしまうような

これっぽっちのこと。


それだけで
凍った世界は
溶けてゆける。


不安も恐怖も拭えはしないけど、

優しさを忘れたら
イライラばかりいたら

苦難には立ち向かえないから。



『ありがとう』

互いに労いの言葉をかけ続けよう。

大きな力になるために。