私の妊娠生活は20週の妊婦検診から雲行きが怪しくなっていきました。




妊娠初期に子宮頸管ポリープをとって入院したのですが、その時のポリープを先生が細胞診にかけてくれてました。


普通は米粒程度しかないポリープが私は親指くらいの大きさがあり、レバーみたいで今思い出しても気持ち悪かった。



また妊娠初期の子宮頸がん検診もあわせて診てもらっていました。





4回目の妊婦健診で『扁平上皮細胞異常』と記載された細胞診結果報告書を渡されました。

『意義不明な異型扁平上皮細胞(ASC-US)を認めます。』

意味がわからなかった。



「先生、私去年K病院で6月に子宮頚がん検診を受けたんです。その時は問題がないとでました。10月にも生理が止まって診てもらったんですが…どうしてポリープ見つからなかったんでしょう?」

「そうなんだ、専門家が診ないと気付かないかな。」

(産婦人科って専門の先生じゃないのかな?)

「妊娠26週頃にハイリスクHPV精査をしましょう。HPVというウイルスは誰でも感染する可能性のあるウイルスです。8割は自然に消滅しますが、発がん性HPVの感染が持続した場合に、がんの前段階である異形成を経てがんに進行することがあります。」

書面の図を見せながら説明されました。



「妊娠してるのに大丈夫なんでしょうか?」

「殆どがリスクの低い型なので、自然に治ります。リスクの高い型の説明は、検査が出たら話しましょう。今話しちゃうときっと不安になってしまうから。」

「…わかりました」


ハイリスクの型を聞かなくても不安で仕方なかった。私のせいで赤ちゃんに何かあったらどうしよう。そもそもどうしてあんなに大きなポリープにK病院は気付いてくれなかったんだろう。



夫にはHPVの検査が終わってから報告しようとこの時は思ってました。

帰りを待っていた夫に、前回男の子だったけど今日見た感じだと女の子みたいだよ〜っと明るく報告、車の中でエコーの動画を見た。


男の子から女の子になったけど夫は喜んでくれた。


健診の帰りにお店に行く予定だったので夫が運転してくれていたのだけど、やはりどうしても気になってしまった。

「実は他にも先生と話したことがあるのだけど…」

「なに?」

「今(運転中に)話してもいい?どこか止まってからの方がいいかな?」

「とまってからでいい?」

「わかった」

悪い報告だと感じたのか何となく改まった感じになった。

駐車場について、雨が降る中先生に渡された書面を渡した。

「ハイリスクHPV精査を妊娠中期にしましょうって先生に言われたの。いくつか型があってガンに進行する場合の型かもしれない。妊娠してるのにごめん。」


夫は驚いた表情だった。去年の子宮頸がん検診にも、生理が止まった時にも病院へ付き添ってくれていた。ガン検診の結果も家に郵送されてきて一緒に確認したからまさかと思ったのだろう。

「8割は自然に消滅するリスクのない型なんだって、だから大丈夫だと思う。」

こう言うのが私には精一杯だった。



この日から私はハイリスクの型だったらどうしよう。赤ちゃんに何か影響があるのかな。何でHPVなんてあるんだろう。とずっとモヤモヤしてしまった。


この時から妊娠出産がこれからもっと大変なことになるなんて思いもしなかった。