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 「アンドロメダ病原体」(1969年)43年前のマイケル・クライトン作のSF。

 

 閉鎖環境下での見えぬ敵。

 「アンドロメダ病原体」の大半は基地施設内の閉鎖環境が舞台になっている。

 この小説には幾つもの仕掛けと、何段階にもわたるオチがある。

 小説中のアンドロメダ病原体による汚染地域の町から救出した生存者は二人。アルコール依存症の老人と生後2ヵ月の赤ん坊。はたして二人の共通点は?

 原作小説では一度謎が解け、問題解決!と思わせておいて、何段階もの「オチ」と「仕掛け」がある。

 

 閉鎖環境と、得体のしれない謎の生物といえば「遊星からの物体X」(1982年)と、シガニー・ウィーバー主演の「エイリアン」(1979年)は有名。

 

 「物体X」は、様々な生物に擬態(化けられる)が可能な得体の知れない生物が登場。

 閉鎖環境下の南極基地内で物体Xが基地の職員たちを襲う。そして仲間の中に「物体X」 が化けてる奴がいる。一体そいつは誰?

 映画で「物体X」が化けた人間を何とか識別しようとするシーンは、それなりに有名。

 

 「エイリアン」の方は、逃げ出すことの出来ない宇宙船内で謎の生物に乗組員たちが襲われていく。そしてさらにその乗組員の中には…。

 公開当時のキャッチコピーが印象的で今も覚えている。

 

 得体の知れない見えない敵に閉鎖環境下で襲われる!じわじわ追い詰められる!

 思いっきりヒマな時間とお金があったなら、そういう精神的に「不健全」な映画を片っ端から一人部屋に籠って耐久レース的に見てやりたい。

 

 そういえば、アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」なんていうのもSFではないけれど、いいかも知れない。

 逃げるに逃げられず見えない敵にやられていく…。と、今はちょっと自虐的な気分。

 

・追記

 今ならスタニフワフ・レムの「砂漠の惑星」「ソラリスの陽のもとに」とかも思い出す。

 あと「銀河英雄伝説」で有名な田中芳樹先生の一番最初の作品「緑の草原に…」というのもあった。この作品はスタニスワフ・レムの「砂漠の惑星」に似た部分がある。

 全てに共通しているのは「見えない或いは未知の何かに脅かされながら助けを呼ぶことができない」という部分。

 

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