Frank Zappa - Montana - 1973 Stockholm





フランク・ザッパ - Wikipedia


















あれやこれや気になる一曲


『結果よりも過程が大切』     著者:神楽 瀬那

.

仲のよい友人同士が、

ときに冗談で互いをけなし合うことがあります。

.

変に気を遣う関係よりも、

軽い悪口を言える間柄のほうが、

より親密だと考える人も多いでしょう。

.

自分が相手を本気で軽蔑しているわけではなく、

相手もそれを判ってくれている、

という強い信頼関係があってこそ、悪口も言い合えるのです。

.

人付き合いの下手な人は、

まず「仲のよい友人同士は、悪口も言い合えるものだ」

というカタチから入ろうとして、失敗してしまいます。

.

それほど親しくない友人に悪口を言ったり、

度が過ぎた悪口を言ったりしてしまい、

相手からはそれが冗談だと受け取られずに、

「失礼な人だ」と敬遠されてしまうのです。

.

長い時間をかけて友情を培ったという過程があってこそ、

冗談も自然に出てくるのです。

.

「悪口も言い合える関係」というのは、

親しさから生まれた結果にすぎません。

.

しかし、人とうまく付き合う自信のない人は、

過程を省略して、いきなり結果を求めようとしてしまいます。

.

何度も恋愛に失敗してしまう人の典型的なパターンは、

まだ親しくもなっていないうちから、

「恋人同士とは、こういうものだ」

という自分の考えを相手に押しつけてしまうということです。

.

「毎日電話をしてくれないと嫌だ」

「ほかの人との付き合いよりも自分を最優先してほしい」

などと、はじめから相手に要求し、重圧を与えてしまうのです。

.

もちろん、毎日電話をすること自体が

おかしいというのではありません。

結果的にそうなるのであれば、おおいに結構なことです。

.

相手が電話をすることが好きな人であれば、

おのずと毎日するようになるでしょうし、

恋人との付き合いを最優先したいと思えば、

言われなくてもそうするでしょう。

.

しかし、それらはあくまで

「親しくなった結果の行動」にすぎません。

中身もないのにカタチばかり求めても、何の意味もないのです。

.

自分が望むものと相手が望むものが違うのであれば、

それを理解し合うことから始めなくてはなりません。

.

「本当に愛し合っているなら、~すべきだ」と強要することが、

はたして愛情といえるでしょうか。

.

「愛している」という大義名分をもちだせば、

どんな身勝手な要求も許されると考えてはいけません。

.

相手に何かを要求し、縛りつけることは、

愛情の深さではありません。

それは、自分の自信のなさにすぎないのです。

.

恋人に何かを強要してしまう人は、

「見捨てられる不安」の強い人です。

.

自分が人から愛されるに値する人間であるという確信がもてず、

強い不安に悩まされているから、

相手を縛りつけようとしてしまうのです。

.

そこには信頼関係などなく、

「どちらが優位に立つか」という虚しい競争心があるだけです。

.

相手に何かを強要することで、

よけいに愛されるということは、絶対にありません。

.

むしろ、そうすることによって

嫌われてしまう確率のほうが、はるかに高いのです。

.

相手が誠実な人であれば、

自らの積極的な意志によって愛してくれるはずです。

相手の自由な意志こそを尊重しなければなりません。

.

子供のころ、勉強しようと思っているときに、

親から「勉強しなさい」とガミガミ注意され、

かえってやる気が失せた、という経験が誰でもあることでしょう。

.

自分の意志でしようとしていることを、

わざわざ人から強要されれば、

かえって気力が萎えてしまうものです。

.

人を心から愛し、愛されることは、大きな幸せです。

しかし、それは目的ではなく、結果なのです。

.

愛情があれば、それは自然にカタチとなって表れます。

しかし、カタチから愛情は生まれません。

.

結果ばかりを求めて恋人にあれこれ強要していた人は、

勇気をだして、いっさい強要することをやめてみてください。

.

強要しなくても愛される人間にならなければ、

いつまでも問題は解決しません。

.





今日も読んでくれてありがとう。





ばいばい ノシ


あれやこれや気になる一曲