73年 Yesterday Once More Carpenters
『批判を受け止めてみよう』 著者:神楽 瀬那
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以前、大御所といわれる高齢の俳優が、
テレビで語っていました。
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「もう私のまわりには、
私を叱ってくれる人間がいません。
とても淋しいことです」
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あるアダルトビデオ女優は、
その職業を選んだ理由を訊かれて答えました。
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「みんなちやほやしてくれて、
わがままを言っても叱られないから」
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他人から批判されることは、
誰にとっても気分のいいものではありません。
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人間なら誰にでも、何か欠点はあるはずなのです。
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面と向かって言われなくても、
心の中では批判されているのですから同じことです。
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「誰も自分のことを相手にしてくれない」
と嘆いている人は、自ら「相手にしにくい雰囲気」
をつくり出していないかを反省してみてください。
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批判されると猛烈に反抗したり、
すねて相手を無視してしまったりしていると、
他人から「この人には、何を言っても仕方がない」
と思われてしまいます。
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批判をまったく受けつけず、
いつもご機嫌を伺わなければいけない人と付き合うのは、
とても疲れるものでしょう。
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そういう人は、やがて誰からも敬遠されてしまう。
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他人から批判されなくなってしまったら、終わりです。
誰も自分のことを真剣に考えてくれていないということなのです。
褒められることも、認められることもありません。
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批判されたときには腹を立てる前に、
まず「自分のためになるのでは?」
という気構えをもって対応したいものです。
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逆に信頼のおける恋人や友人には、
相手のためになることなら、
言いにくいこともはっきりと言ってあげるべきです。
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他人を批判する以上、いい加減なことは言えません。
自分の言葉に責任をもつ必要があります。
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たがいに批判し合うことは、理解を深め合い、
ともに成長することでもあるのです。
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他人を批判するときに注意すべきことは、
「こういう点が間違っている」という
事実のみを客観的に述べなくてはならない。
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「だからお前はダメなんだ」
「バカじゃないの」
「あなたを見損なったわ」と、
相手の人格まで否定するようなことを言ってはいけません。
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人格を尊重できない人に他人を批判する権利はありません。
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自分が他人から批判されたときも、
指摘された内容を客観的に受け入れる
くせをつけなければなりません。
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相手にひどい言葉でののしられたとしても、
それは相手の性格の問題であり、
あなたの問題ではありません。
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言い方がどうであれ、
相手の指摘が正しいと思えば、
謙虚に反省すべきです。
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自分が他人を批判するときは、
相手の人格を否定しないよう言い方に気をつけましょう。
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自分が他人から批判されたときは、
言い方に腹が立っても気にせず、
正しいか間違っているかを客観的に判断してください。
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他人に一歩譲ることを、
「敗北」や「屈辱」だと思っている人がいますが、
それは大きな間違いです。
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かたくなに譲らない人こそ、
実は「敗北者」「負け犬」なのです。
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批判に素直に耳を傾けられる人間になりたいものですね。
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今日も読んでくれてありがとう。
ばいばい ノシ