ゴールディーのお人形 | 虹のかけら 天使のしずく〜Open Gate*優しい愛の光を広げて〜

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日常に愛と優しさを ありのままの美しさと心地よさを。
幸せなピンクの日もちょっと切ないブルーな日も大切な虹のかけら
天使の愛のしずくとともに虹色の日常と
自分を愛する魔法のエッセンスをお届けします

一冊の本との出逢いが
そのときの自分に大切なものを届けてくれる、
そんなご経験はありませんか?

その本は、姪へのクリスマスプレゼントを探しているときに
出逢いました。
梅が丘にある「ことり文庫さん 」は
年に1度ずつくらいしか訪れたことがなかったけれど、
ネットショップでもお世話になった
温かな素敵な絵本屋さん。
初めてHPを見た時に、その可愛らしさに
胸がきゅん♪としてしまったのだけど、
梅が丘のお店でもネットショップでもメールのやりとりも
店主ふみさんの温かで素敵な世界は変わらずに
いつもふわっと私の心を温かな気持ちにしてくれました。

来年高校生になる姪に
大人になっても心の中に大切に残る、そんな本を贈りたい。
そんな曖昧なリクエストの中で
ことり文庫さんがおすすめしてくださったのが、
ゴフスタインの絵本「ゴールディーのお人形」でした。

  虹のかけら

ぱらぱらと見て、
素敵そう!と思いました。
でも、思い浮かんだのは姪ではなくダンナさんの顔。
ゴフスタインの絵本は結婚前にダンナさんから
「すごくいい本だよ。ゆきさん好きだと思う」って言って
プレゼントしてもらったことがあって、
今度は私からプレゼントしたくなりました。
姪には私が大切にしている別の絵本「森の絵本 」にしました。

私が「ゴールディーのお人形」をちゃんと読んだのは、
クリスマスも終わった26日。
前日、ダンナさんが「いいお話だね」と言っていた。
クリスマス前数日は風邪っぽくて
メンタル面も調子がよくなかった私。
その日はゆっくりと本でも読もうと
その絵本を開きました。

読み始めて、私はすぐにゴールディーが好きになりました。
Dollmaker(人形作り師)のゴールディーは
いつも丁寧に愛情をこめて、ひとつひとつの人形を作ります。
まるでそこに命を吹き込むように。
そのやさしくてかわいらしい人形の笑顔を見ると
誰でも(それが大人であってもこどもであっても)
その人形を買わずにいられないくらい。
そして、自分の作った人形を持っている人が
幸せそうにしているのを見ると、
自分までとても幸せな気持ちになるのです。
何よりもゴールディーはその仕事を愛していました。
そんなゴールディーが自分が心惹かれてやまないもの
大切にしているものを理解してもらえなくて
部屋のドアの前に座り込んでしまい、
自分の声が「寂しいの」と言ってるのが聴こえるくだりがあります。
そこを読んで涙がこぼれました。
そこに描かれているゴールディーの気持ちが
なんだかそのときの自分の心を映し出しているようで
涙がぽろぽろこぼれました。

だけどね、その夜夢の中でゴールディーに
素敵な出来事(出逢い)があります。
そこがまたとても素敵なのです。
それはゴールディーが心から惹かれて
買い求めた高価なランプの作者の声でした。
「でもあなたはわかってくれています。
 私はあのランプを会ったこともないあなたのために作ったのです。
 どこかの誰かが、きっと気に入ってくれることと信じて 
 一生懸命作ったのです。」
ゴールディーは大声で本当に嬉しそうに笑いました。
ゴールディーにとって、本当に大切なことに気づいたんです。
自分もおんなじだって。

…こうして、私が言葉にして書くと
その作品の美しさや優しさが違うものになってしまう気がします。
だけど、書かずにいられなかったのは、
この絵本が私の心のちいさなヒカリを照らしてくれたから。

そして、私はこの絵本を
ことり文庫さんで買えたことを心から嬉しく思いました。

ことり文庫の店主のふみさんは
心から本が好きで、お店もHPでも、
その気持ちが溢れています。
置いてある本も、展示の仕方も。
幼い頃の懐かしさを思い出すこともあれば、
素敵な本との新たな出逢いもあります。
「この本はどんなお話ですか?」と尋ねると
「その本はね…」とどのお話も大切な部分は抑えた上で
丁寧に楽しそうにお話してくださいます。
ふみさんの手にかかると
まるで魔法のように、その本は命を吹き込まれまれるようで
どれもこれも欲しくなって、買わずにいられなくなるのです。
あぁ、ゴールディーとおんなじだ。
他の本屋さんではきっとこんなふうな気持ちにはなれない。
こんなに温かくて優しくて
胸がいっぱいになるような
そんな気持ちにはなれなかったんじゃないかな。

見ただけでは
おんなじことをしている人はたくさんいます。
おんなじものを売っている人もたくさんいます。
だけど、そこに込める想いは
それを受け取る人にちゃんと伝わっている。
その仕事を心から愛しているかどうかは
伝わってしまう。きっと…。

残念ながら、ことり文庫さんは25日のクリスマスで
休業されるそうです。
だけど、きっとまた再開される予定だそうなので、
いまからその日を心待ちにしています。

そして、私もゴールディーやことり文庫さんのように、
オーラソーマの仕事を愛し、
いつか出逢う人に伝わるように、
私が大切にしていることを
こうして綴って伝えていきたい。

子ども達がゴールディーの人形を大好きなように
大切な本をことり文庫さんで買いたいと思ったように
いつか出逢う人が
私だからオーラソーマを受けたいと
そんなふうに思ってもらえたらいいな。

私がことり文庫さんで出逢った素敵な絵本
「ゴールディーのお人形」は
私に大切なものを届けてくれました。



 
Love&light with Thanks宝石赤