自分が弾いた音がホールでどんな風に響いているのか実はよくわからない。
録画したものを聴いて確認したりすると、ひどい演奏でがっかりする事がほとんどだ。
自分の音も悪いけど、録音する機械も悪いのでは…?と物のせいにもしたくなる。
ホールの後の方に座って、自分の耳で自分の音を聴いてみたい
という事をここのところ悶々と考えていました。
舞台に上がると緊張感もあって、より自分の音は聴けてない気がする。
鍵盤付近の音をようやく拾っているような…
もしやプロが録画したものならば、実際のホールの音に近いのでは
という事で、1月にあったバッハコンクールの演奏動画。
全く買う気はなかったんだけど、今頃ですが買ってみることにしました。
保存するつもりもないのでDVDやブルーレイではなくてデータだけ。
締切ギリギリで間に合ってよかった。
弾き直しもしちゃったし、講評も厳しかったので聴く前はちょっと恐怖
それにあの空気感を思いだすと緊張感も思い出すとちょっと胃が痛くなりそう。
再生が始まり舞台袖から堂々と登場…
ドキドキ…
あの時は堂々と歩いたって思ってたんですよ。
でも。
堂々っていうか、これは力士
まあ、確かに堂々とはしてるけど。
自分で見て笑ってしまった。
肝心の演奏の方ですね。
やっぱり自分が思っていたのとは違っていました。
私、こんな風に弾いていたんだ!
もっとわ〜んと響いているような気がしてましたが意外とクリアでした。
やっぱり私の古いスマホの録音とは違う。
自分でいうのも何だけど、いつも聴いている録音とは違って音はきれいだった
さすがプロの録画です。
バッハはほとんどペダルを踏まないっていうのも濁らない理由のひとつですね。
しかし。
きれいに弾けたところと、また逆に弾けていないところの幅を感じる。
音質が良くなる分、細かいニュアンスが聴き取れるけど、逆にできてないところもくっきり。
音の幅が少ないのも良くわかる。
そっかぁ、先生が言ってたのはそう言うことかと腑に落ちる。
演奏に関しては講評や反省から、課題はたくさんあるのですが。
それより。
姿勢悪い…
なんか丸いものが弾いてる…
今、自分の課題として身体の軸の安定とか、身体を揺らさないというのを意識しようとしてるのです。
それ以前に姿勢だ!
それにあの力士歩きをなんとかしないと…