タロ

31歳

 

 

たそがれとミカ

 

 

 

 

2004年初夏
タロ九州へ転勤

 

 


黄昏ナルシスト

福岡・天神編

 

 

 

 

 

 



















関東から
福岡に転勤になり
福岡市内でアパート
に転居する








ミカ

「負けないわよ」





ミカは学生時代からの
戦友、といった方が
分かりやすいかもしれない



そんな昔からの仲間
ミカからの依頼






最近、仕事も忙しく
ムシャクシャする
事が多くて、彼氏も現在は
不在との事
発散できるような

 

 

 

 



ミカ
野獣の様なオトコを
アテンドしてくれないかな?

 












社会人歴も長くなり
しばらく振りの
九州ではアテンド出来そうな
男性はほとんど居ない
まあ、ほとんどが既婚者のために
それを加味した上での

 

 

 

 

 

 



野獣アテンド



このケースはとても
悩ましく難しかった

 

 

 

 

 




野獣にもランクがあると思う
紳士的だけど時に野獣
生き方そのものが野獣





しかし今回







真っ先に浮かんだのが
そのどちらにも属さない













天然記念物の野獣

 

 

 






今までブラックボックスだった
たそがれという生態の
女子と2人きりでの状況





検証してみたい。
内容をいつもはぐらかす
この類人猿は、
女性と一緒の時は
どのような行動を
するのだろうか?






これは十三にも少し相談したが
観察史上最も面白い調査結果が
期待されるだろうと、
これは研究対象として


実に興味深い



調査結果が得られそうだ
研究欲にタロ屈す





その野獣をアテンドする
相手はタロの昔からの親友

 

 










悩みに悩んだ挙げ句








マッドサイエンティスト
としての
欲望に負けた結果である

 

 

 

決戦の曲

ワルキューレ

 

 

 

 

 






野獣と言えば
俺の昔馴染みがいる
そいつでいいかな?






タロさんの友達ならば
安心よ。







そうか、本当に
野獣でいいんだな







電話をかけ
女性を紹介したいという
趣旨を伝えるや否や





行く、
いつ行けばいい?






即答だったww




既に・・・
野獣だった










待ち合わせは

 

どん!





福岡市内
天神の近くの赤坂
スターバックス








3人で食事を軽くした後で
タロは撤収する
あとは2人にお任せ





俺の仕事はここまでだ
そして、その先の事は








聞かない・・・







いや、聞きたい!!!






恐らく野獣違いで
お咎めを受ける事は
間違いないだろうが



さすがにたそがれも
タロの親友には
暴走する事はないだろう

 

 

 


何かあったら潰す






ミカもキャリアウーマン
強い女性の代名詞だ
成り行きでどうとかは
ありえない



キッパリ断る強さも
持ち合わせている女性だ





この


マッチアップについて
どのような結果になるのか



そのどちらでも
興味深い研究対象であり
最高の対戦になる事は
違いないと思った



待ち合わせ場所は





地下鉄赤坂2丁目駅

駅前の

 





夕方、スターバックスの
外から見えるところで
たそがれはタロとミカが
やってくるのを待つ








運命の出逢いまで
あと1分



日が暮れそうな
初夏の候





緑と都会が
融合した街福岡





楽しそうな顔をする
我が親友、ミカ
少し浮かない顔をしながらも
仲良くなれたらいいなとタロ




ほぼ、その可能性
皆無の野獣に遭遇させる






スターバックスが
見えてきた









シルエット  女性   に対する画像結果

え?




あの人?








窓側のペアシートに
檻から出された類人猿は
全然似合っていない
赤いソファーに
腰掛けている





信号機で
隔てた道路向かい
オープンガラスの
内側に




動物園の飼育檻か?


道路反対側に対峙した
タロとミカを見つけるや否や


スイッチが入った様子



たそがれ




戦闘モード





45度に身体を傾け
そして、
大事そうにタバコを
胸ポケットから取り出し





こともあろうか
絶対禁煙の領域





スターバックスコーヒー
店内でジッポの火をつけ



最初の一服を
悠々と開始

 

 

 

 

 


 

後編へ・・・

と行きたいところだったが

妹分の事をこうして

公にさらすわけにはいかない

なので続きを書くのは

辞めておこう・・・

 

 

 

 

 

 

気になる方は

メールにて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく