インチキストーリーテラーの

タロです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗黒紳士

 

 

 

 

 

 

その名前を口に出すだけで

不吉な事に巻き込まれるという

地獄の窯のような高校が

俺たちの時には

存在していた。

目があっただけで

トラブルに発展するという

 

 

 

 

 

C高

 

 

そこに十三とたそがれ、ヒサシの

3人は確かに在籍していた。

 

 

だが、卒業シーズンになるとそんな

地獄の軍団でも最後の区切りを

つけるため

 

 

本気で1週間作文を作り上げ

人前で卒業証書を貰ったあとで

1人づつ登壇し

 

 

クラスメイトの前で

読み上げるという

儀式が存在するらしい

 

 

3年間でもっとも熱い

もっとも気分が高揚する。

 

 

最期まで

退学を逃れた者だけが

手に出来る栄誉ある

人前での発表会があることだけ

お伝えしよう

 

 

感動のあまり先生が

泣き出してしまう事もある。

 

 

リーゼントのデカズボンで

これまでの悪さを精算し、

一人前の漢としてこれまで

親に迷惑をかけた代わりに

これから親孝行をすると

決意する場でもある。

 

 

 

 

 

 

話は変わるが

 

 

 

 

たそがれはそんな学び舎の中で

高1の残暑の頃

ある女子生徒に告白をし

話を理解してもらえず

見事に撃沈されたケースを

十三にだけ

話してくれたそうだ、

その内容は以下の事となる。

 

 

 

 

女子生徒に、

愛してると言いたいが

どうも愛してるという

言葉が照れ臭くて

言えない。

 

 

 

なので、英語辞書で

愛という

ワードを拾って

伝えたとの事

 

 

 

 

随分とキザなことを

してくれたんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで、結果はこうだ

 

何度も聞き返されて

最後は意味がわからないからと

話を遮られて逃げられたらしい

 

 

 

 

十三はこう語る

その時の伝説のやりとりを聞いた

友達でも無いのにおもむろに

その子の下の名前を出し

 

 

 

 

B子お・・・・

 

 

 

 

(その声と言い方は、危ない刑事

ユウジ 柴田恭兵の

モノマネをするので、

下手なのに散々似てると

持ち上げたので女子と話す時は

いつもこの口調になる)

 

 

 

 

 

オマエの事、

ロブやけんな

ロブたい。

 

(あなたの事を愛してますからね

愛してるんだよ)

 

そう伝えると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B子

『はぁ?

いきなり何をいきなり

何を言ってるのかわからないです』

 

 

たそがれ

『だから、ロブたいロブ』

 

 

 

 

高校生 シルエット に対する画像結果

 

B子

ロブってナニ?

ロブがどうしたと?

 

 

 

 

 

 

 

たそがれ

照れくさいんで、

日本語で言いたく無いんよ、

わかってくれや

 

お前もとぼけるんじゃないよ、

わかってくせに。

 

ところで俺の事

よく目があったけど気になってるやろ?

 

俺と仲良いオンナが、

怒るかも知れないけど、

どうしてもというならば

 

 

付き合ってやってもよかばい

 

 

 

 

 

 

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B子

・・・・しっ失礼します

 

 

 

 

 

こうしてB子は愛の言葉を

照れくさいととったみたいで

もっとソフトな言い方を

すれば良かったと

反省をしたらしい

 

 

 

 

 

 

 

ほう、ところでロブってなんなの?

 

 

 

英語辞書で調べろや、

お前英語ぐらい

今から勉強しとけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

ロブは、日本語で言うと

『愛してる』

という意味たい

 

 

 

 

 

 

 

ほーう、知らなかった

たそがれ凄いね、俺も使わせてもらうよ

(心の中で大爆笑し、

顔に出すのを必死に抑えた。

そしてこの話を1番にタロにしようと思ったのだ)

 

たそがれの脳みそでは

愛してるを

 

 

 

 

 

 

ロブというらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

オマエの事

ロブやけん・・・

 

 

 

 

 

目があっただけで

惚れられてると

勘違い。

 

 

 

 

 

 

 

その英語センスゼロの

たそがれが引き起こす伝説は

大きな波になって

とんでもない方向に

 

舵を切るのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく