インチキストーリーテラーの
タロです
ところで
よっちゃんの話の続きですが
たまに悪ふざけをして
先生に怒られるいたずらっ子
であったことは間違いないですが
もちろんイジメもしてたようで
人間的にはちょっと
パンチの足りない
スネ夫君3でした
ウチの中学校は県内有数の
荒くれ学校だった過去があり
その為か、県内でもかなりの
バイオレンスティーチャーが
多数在籍していた模様
なるほど私たちの時代では
だいぶん生徒も丸くなっていたのですが
たまに見せる先生の
本気モードに
生徒はどぎまぎ
していました
その中でも
技術の教諭は
まぢでヤバイ存在です
その先生はいつも頭を揺らしながら
授業を行うのですが、
説明がモゴモゴして
何を話しているのか分かりません
そんな中で
先生は常に頭を揺らしながら
授業をしています
その揺れっぷりを見ていると
こちらまで眠くなるので
イヤだなとタロ的には
思っていたのですが
ある時に
技術室の机に何か掘ってる文字が
ありましたので
それを確認してみると
「ラリホー王」
と掘ってありました。
私は笑いを堪えて
というよりも
ドラクエファンなら
すぐ分るでしょう
この先生の事を
書いているのだなと
察した私は
これからこの先生の事を
「ラリホー王」
と呼ぶことにします
ラリホー王は
普段から節のついた
教鞭を持ち歩き
手にもってぶらぶら
させていました。
こんなの
教鞭として私も良く
叩かれたことがあります
他の教諭の話になりますが
こういう方もおりました
理科の先生は
おなかの手術をしたらしく
脇の方に
ビニールパックを取り付けていて
本人の意思に関係なく
音を出します
生徒も別に
病気ならしょうがないと
基本的には
触れることをしませんが
この先生は、自分の音に
過剰反応し、クスっとでも笑った子が
いたら、ブチ切れて授業が無くなるぐらい
大説教が始まります
皆はこの先生が心底
嫌いだったので
「ブーブ」
と名付けられていました
私は良く忘れ物をしているので
この理科のセンセーに
「教科書を教室に忘れたので
取ってきます」といいますと
1秒1発
といい、秒数を数えだしました
理科室まで戻ってくるのに
2分かかりましたが
その間中数を数えていて
2分、合計120発
教鞭で叩かれます
まあ、タロにとっては
このくらいへっちゃらの
へーくらいでしたが
ウワサの
スネ夫3
こと
よっちゃんは違ってました
ラリホー王は
普段おとなしいのですが
余りにも授業が訳が分からなくなるので
方々から雑談が聞こえてきます
その雑談に徐々に
イライラしてくる
ラリホー王
ごくたまに
瞬間湯沸かし器のように
なる時があります
べんけいの時と同様
間の悪いよっちゃんは
ラリホー王の逆鱗に
触れてしまいました
私達の時代は
この学校は坊主頭絶対で
手のひらを乗せて
人差し指と中指をつけた時に
髪の毛が出ていた場合は
校則違反となるぐらい
厳しいところでしたが
もともとよっちゃんは
日本人特有の頭の形で
上部白に囲った部分の出っ張りが
よっちゃんは他のひとよりも
鮮明に出ていました
尖ってるねえと
ふだんから周りから
言われていましたが
ラリホー王がよっちゃんを
注意しますが、
よっちゃんはなんと
余計な事を言い返してしまいます
するとラリホー王は
急によっちゃんのところに行くと
たて!!!
起たせたうえで
ビンタを2~3発かまし
ひるんだところを
教鞭の「フシ」の部分で
渾身の力を
ふり絞って
よっちゃんの頭に向かって
振り下ろしました
するとよっちゃんの
頭に直撃した
教鞭は、
ボキリと
折れてしまいます。
あまりの
力の入れすぎの為に
もぎれてしまった
教鞭
しかも
フシのところから
よっちゃんは
いたいよー
いたいよー
いたいよー
と、泣き叫び
のたうち回りました
それもそうです
教鞭の「フシ」の部分で
おもっきし
振りかぶられたのですから
それがなんと
よっちゃんの頭の
でっぱり部分の
先端に命中したものですから
いたいよー
いたいよー
いたいよー
のたうち回って
絶叫しています
接触部分は
みるみる腫れあがり
真っ赤になりました
その姿を
みたメンバーからは
アトムのようだね
と言われ、
それからニックネームは
そのまんま
アトム
になったんですけど
ラリホー王も
元、暴力教師の枠で
この学校に来ていたと
ずいぶん経ってから知りましたが
そんなラリホー王と
ある男が因縁の関係になった
物語を
次回
綴りたいと思います。
ある男
ダレでしょうか?
そうそう、その人物はこの物語の
中心人物
ダークヒーロー
「なんやワレいてまうど」
ヤングたそがれ
大暴れの巻
つづく