ふと思いまして。
もしかして、もっと失敗が許されたら看護婦の離職防止になるんじゃないかと。
看護婦だけじゃないかもしれませんけどね。
失敗は許されません!患者様の命がかかっているんですから。
あーまーそうなんすけどねぇ。
医者も看護婦も人間ですから。
100%失敗しないなんてありえない訳で。
ハイムリッヒの法則ってあるんですが、1件の重大事故の下には29件の軽い事故があり、その下には300件のヒヤリハットがあるってヤツ。
なので今時の病院はどこでもヒヤリハットが起きたら即レポート(報告書)提出ですがな。
そしてヒヤリハットの段階で対策を立てて重大事故を食いとめられれば良い訳でいうことで、レポート提出を奨励すべしみたくわしは在職中学んでいたんですがね。
かつての職場みたく、レポートの書き方に上からいちゃもん付いたり、レポートの処理に手間がかかるようじゃ…正直ヒヤリハットだろうがなんだろうが極力レポート出さないでくれます?みたくなっちゃいますがね。
わしだけですか?スミマセン。
話がずれましたが、え~と「病院には医療の現場には間違いは許されない」みたいな考えがあると、そこで働く人間もお世話になる患者も苦しくなるだろうなと。
残念ながら、重大事故にまで至らずともほぼ毎日何かしら起きているのが病院ですし
へっぽこながらも事故対策に関するお仕事してたんでわし、こればかりははっきり言えまする。
患者さんが夜中トイレに行こうとしてうっかり尻もちをついただけで基本レポート提出ですから(でも実はあなどれない夜中のトイレ。尻もちならまだいいけど骨折もありうるので)。
「病院にいれば安心・安全」も幻想なんだよねぇ。
こんな書き方をしといてなんですが、それでも現場にいる人たちはミスやリスクをなくそうと日々一生懸命ですよ。わしだってわしなりに在職中はどうにかできないかとないアタマを振り絞ってましたがな。
絞りすぎたのか仕事行けなくなって退職しましたが。
それはともかく、そういう仕事をしていたので分ります。
「わざとミスする人間はいない」
少なくともわしがこれまでにお世話になった現場ではリスクに出くわした人間を表だって責めたりするようなことはなかったとは思いますが、それでも出くわしちゃうと知らず知らず自分を責めたり不安になったりしますし…。
だから…ミスやリスクを防ぐ対策はもちろん、残念ながら起きちゃったとしても「大丈夫だよ~」とフォローできる・してもらえる方が安心してお仕事できると思ふ…。
ああ、そうか。
再発防止策じゃなくて(いやそれもいるとは思うけど)、何かが起きても大丈夫な策を考えた方が良かったのかもねぇ。