先日載せたブログ「8回目の調整日」の最後で触れた
隣の診察室に入ってたおじいちゃん。
耳が遠いのか、
先生がゆっくり大きな声で話しかけてるので
会話が丸聞こえ
どうやら、被せものをするようでした。
まずは被せない状態で何度か噛み合わせてもらったあと、
「今の噛み合わせた感じ覚えておいてくださいね」
と声をかけ、
被せものを仮に被せてから
「さっきの感じと比べてどうですか?違和感ありませんか?」
と聞いていました。
が、おじいちゃん、
「さっきのってどれだね?」
先生が、「さっきの」とは被せる前のことで、
噛み合わせは悪くないようだけど、
被せたことで違和感を感じるようだとそれが負担になったり、不安やストレスを感じたりするので、
被せものを被せても違和感を感じないようにしたい
と話していました。
おじいちゃんが「分からない」というので被せものを外して、再度被せる前の状態を覚えてもらい、
また被せて、また「う~ん……分からない」
先生は根気よく、何度も着けたり、外したりを繰り返し、
おじいちゃんはその都度、
被せる前のはどんなだったかねぇ……と言い、
それって違和感を感じてないって事では??と、
私の調整をしている先生が呟き、
繰り返すこと十数回……
何も被せものがなくても、被せても、
何も変な感じはない、ということで落ち着きました。
その間に私の調整も終了。
終始おじいちゃんと先生の会話が聞こえてたけど、
先生はイライラすることもなくずっと穏やかな口調でした
大変だったろうけど、それでも根気よくおじいちゃんに向き合ってた先生に感心した……、
先日はそんな調整日でした。