『ゆく春を』増田雅子(茅野雅子)・作『ゆく春をひとりしづけき思かな花の木間このまに淡あはき富士見ゆ』山川登美子、増田雅子、与謝野晶子合同詩歌集『恋衣』よりひとり静かにゆく春を思う。花が散り始めてその間に遠く富士山が見える。写生的に春の終わりを描いた歌かなと思います。一抹の淋しさは感じますが、そこまで感傷を感じないのは次に来るのが生命力に溢れた夏だからでしょうか。歌の世界では今は初夏ですけども、5月も終るなと思い、こちらを作ってみました。今回作ったのは木の枝をイメージした針煎餅と、富士寒天、花びら寒天。