池波正太郎『錯乱』より
真田信政公の後継問題を題材にした時代小説、所謂「真田もの」。
主人公はにこにこと笑顔を絶やさぬ好人物・堀平五郎。真田信政公が治める松代藩士で、将棋の駒を彫ったり、隠居した真田信之公の将棋の相手を勤める等して日々を過ごしている。
そんな中もたらされた突然の訃報──。
平五郎の葛藤、酒井方の強かさ、信之公の愛嬌と名君振り。今読んでも面白いです。
まだ読んだ事が無い方もいらっしゃると思うので詳しくは書きません。ブログ主は歴史オタクでもあるのでどちらが勝つかは知っていたのですが、それでも面白かったです。終わり方も秀逸ですよね。描ききらない事で背筋に冷たいものが……。
今回作ったのは長芋のゴマ味噌焼き、長芋と林檎の酢の物、林檎チップス。
松代藩で真田家といえば長芋、そして沼田名産の林檎と組み合わせた酒の肴。味噌はもちろん信州味噌です。
長芋のゴマ味噌焼きは、一つ一つ将棋の駒の形にカットしました。クッキングシートを駒の形に切り取り輪切りにした芋の表面に重ねて型を抜くのですが、芋の粘性でクッキングシートが貼り付くので手間はそこまで掛かりませんでした。
手前の菓子切りは上田城跡公園の前にあるお土産物屋さんで購入したものです。