『蓮は実をむすぶも清きやり水に 月ひとり澄む山寺の庭』
与謝野禮厳『禮嚴法師歌集』より
蓮の花弁はすっかり落ちた。蓮は実を結んだけれど、水に映る月はひとり淋しげだ……といった解釈でよろしいでしょうか。違ったらすみません。
何だか少しセンチメンタルな気持ちになる美しい歌ですよね。
『禮嚴法師歌集』は禮厳法師が亡くなった後に実子である与謝野鉄幹先生が刊行されたのだそうです。
今回作ったのは蓮の実のお吸い物、蓮の実の塩炒り、蓮の実豆腐。精進料理で揃えてみました。
蓮の実豆腐を作る際に実を裏ごしするのですが、これがなかなかの力仕事。がんばりました。醤油をかければおかずに、黒蜜などをかければスイーツになります。
余談ですが蓮の実を食べると呼吸器系に良いのだそうで、薬膳でもありますね。