林芙美子『風琴と魚の町』より
林芙美子先生の自伝的小説。
多感な幼い少女の視点で貧困生活と海沿いの町が描かれています。主人公一家からは逞しさを強く感じるものの、底にあるわだかまりが主人公・まちこの幼い心を軋ませる様は何だかこちらまで胸が苦しくなります。
台詞が全てお故郷言葉なのも良いですよね。より真に迫っているように感じます。本音の吐露には沁み付いた土地の言葉が出るそうなので、そんな風に感じるのでしょうか。
今回作ったのはからし蓮根、章魚の足の唐揚げ、リボンバナナ。
からし蓮根は作中では一つを半分こなのですが、あえて幾つか乗せてみました。作中ではまちこが食べられなかった章魚も添えて。子供はお腹いっぱい食べて欲しい、という気持ち。