『あゝをとうとよ、君を泣く、

 君死にたまふことなかれ』



山川登美子、増田雅子、与謝野晶子合同詩歌集『恋衣』収録

与謝野晶子『君死にたまふことなかれ』より



有名過ぎてあえて何を言うこともあるまい。

おそらく日本で一番有名な反戦の詩です。

勝っても負けても人は死にます。戦争が無くなれば良いのに。




今回作ったのは表面しゃりしゃりの練羊羹、羊羮で作った琥珀糖、塩煎りあずき、梅鰹薄紙。


与謝野晶子先生の御実家は老舗和菓子屋さんなのですよね(一部歴史オタクにもお馴染みのあのお店です)。作中の「堺の街のあきびとの 旧家をほこる~」はそのお店を差しています。ということで、メインの練羊羹は看板商品の羊羮を目指して作ってみました。素人作なので生温く見守って頂けますと幸いです。それにしても練羊羹を毎日作るのですから、和菓子職人さんは体力勝負ですねえ。

琥珀糖は練羊羹を薄めにカットして、型で抜いて乾燥させたものです。表面カリシャリ、中しっとり。こちらの方がよりカリっとした食感です。

梅鰹の薄紙は、小学生以上の日本人なら誰でも知っているであろう悪名高きあれをイメージして作ってみました。梅シートの作り方が分からなかったのでそれっぽく作っています。叩いた梅肉と鰹節を混ぜて、クッキングシートで挟み込み、麺棒で薄く伸ばし、100℃のオーブンで完全に乾くまで乾燥させるとこうなります。ほぼほぼドライフルーツのレシピですね。




ところで、今回グラニュー糖で作ったのですが「老舗和菓子屋さんなら和三盆糖なのでは」と今さら気付いてしまいました。美味しいからまあいいか。