『慣れたる物を善といひ、慣れざる物を惡しといふ。自分勝手の手前味噌だに嘗る其口へ、肉の「ソップ」が通らぬとは、あまり不通の論ならずや。』
福沢諭吉『肉食之説』より
腸チフスを牛乳により克服した福沢諭吉先生による牛乳及び乳製品プロモーションです。
牛乳に対する信頼が厚い。圧が凄い。啖呵売の口上ですか。まあ実際営業で書かれているのですけれども。
また、西洋文化の流入を是とする諭吉先生らしさも感じるなと(他の食品に文句を付けているのは頂けませんが、まだ衛生面に問題があった時代に書かれたものという事で薄目で見ています)。
牛肉や牛乳を口にするのに抵抗があった頃なのですよね。「慣れたる物を善といひ、慣れざる物を惡しといふ」の辺りは食文化に限ったことでは無いなと思ったのです。
今回作ったのは牛肉のミルクソップ(スープ)です。牛乳を始め、乳製品をこれでもかと使ってみました。