『五月雨を あつめて早し 最上川』
松尾芭蕉『奥の細道』より
この句、当初は
『五月雨を あつめて涼し 最上川』
だったのだそうです。
その後に雨で増水した最上川で渓流下りをされ、その体験からこのように推敲されたのだとか。舟も安定せず危なかったのだそうな。芭蕉様アグレッシブでございますね。風景に体感を合わせて、なるほど、それで「早し」なのですね。
今回作ったのは舟に見立てたキャラメルバナナ、五月雨をイメージした水まんじゅうとパールチョコレートです。
バナナを使ったのは芭蕉繋がりです。芭蕉=ジャパニーズバナナ。敷いてあるのもバナナの葉。舟のように見える食べ物を探していたらそうだバナナがあるじゃないかと。
水まんじゅうの形なのですが、球形の型に少し足りないくらいの地を入れるとこういう形になります。中に小さく丸めた餡(今回は抹茶餡にしました)を入れると、雨の雫が落ちた瞬間のように見えませんか?