『落葉やんで鶏の眼に海うつるらし』
石榴を見ると真っ先に思い出すのがこの随筆です。秋から冬へと移り変わる庭、そこから詠まれる歌の数々。ある歌で梶井基次郎先生から添削されていたのも面白いです。
ところで三好達治先生は『石榴の花』という随筆も書かれており、そこで石榴の花に対して何か強烈な生命的な感銘を覚えると仰られています。
そして『落葉やんで』の作中では微恙(医者にかかる程でもない軽い病気)の篤からんことを怖れて帰郷したとあります。
鋏を入れられる石榴の実は剪定されるのか収穫されるのか。
そいうえば「わくらば」という言葉もありますね。病の葉と書くのですが。その後三好先生は快復されるので『落葉やんで』ということなのかな、と思ったりしました。考え過ぎかもしれないですね。
[2022.01.27]追記
作り直してみました。
メインは葉っぱの形の焼きポテトチップス、ほうれん草チップス、ベーコンチップス。マッシュポテト、クリームチーズと石榴の鶏、石榴酢ジュレ。それに石榴の実を添えて。