『蔓はなれ 月に浮かべり 鉄線花』水原秋櫻子・作
蔓をはなれた鉄線花が水面に映る月の上で揺蕩っている。そんな涼しげな風景を思い浮かべました。
この作が夏の歌では一番好きかもしれません。
茹だる日々にひとさしの涼をもたらす素敵な句だなと思うのです。
今回はくずきりの月に白玉で作った鉄線花を浮かべてみました。芋氷は空の月。
くずきりの蜜は白蜜をバタフライピーティーで割ったもの。夏向けにさっぱりした甘さにしました。
白玉の鉄線花は窪みを入れることで大きくてもしっかり火が通ってもちもちです。
芋氷はねっとりふかしたさつまいもを裏漉しして丸く凍らせたもの。とても甘いおいもさんだったので砂糖は入れずに作りました。