『お菓子の好きな 巴里(パリ)娘
 ふたり揃(そろ)えば いそいそと
 角の菓子屋へ ボンジュール』


西條八十『お菓子と娘』より


巴里のとある風景を切り取った詩。
颯々とした水浅葱の空の下、エクレールを食べながら歩く二人の巴里娘。お行儀云々は置いておいて、何とも小粋で可憐な風情。洒落たショートムービーを観ているようです。
五月で思い出す作品の一つ。



今回作ったのは夏空ゼリーとエクレール。

いつか作ってみたいと思っていた青空ゼリーですが、結構上手くいったのではないかと思っています。雲がちゃんともくもくになってひと安心。水浅葱部分は白ワインとブルーキュラソーシロップのカクテルゼリーです。

エクレールは生地もカスタードクリームも上手くいったのですが、ショコラグラサージュが固くなり過ぎて残念感がすごい。美味しくできたからいいか。心頭を滅却すればトリコロールに見えないこともない。たぶん。