『何をお包みいたしましょう』


幸田文『包む』より


暮らしの中に埋もれがちな細やかなことにふと気付くことがある。豊かな感性で描かれるそれらを一冊に包み込んだ随筆集です。
出会った人や出来事、胸の内がとても丁寧に描かれています。
個人的には表題になっている『包む』が好きです。過去に包み込んでいた鬱屈が解けたお話と、手土産を優しい気遣いで包んだお話。それを「包む」という言葉で纏め上げた一品です。
なお抜粋した台詞はこの本のあとがきからです。



[2023.05.06]追記
作り直してみました。
大量の餡パンと氷を模した錦玉羹です。
錦玉羹は『包む』の前半のイメージ、餡パンは後半のイメージ。
餡パンは小ぶりにしました。