『柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺』
正岡子規『病牀六尺』より
日本人の大半が知っているであろう句。10月26日に詠まれたのだそうです。
法隆寺の茶店で柿を食べていたら鐘が鳴り、秋を感じる、という句なのだそうな。
小さい頃にこの句を知って「柿を食べたら鐘が鳴る作りになっているのか、すごい」と思った無学は私だけではあるまい。
段々空気が澄んで来る十月の終わり頃、音の広がりも秋らしかったのだろうなぁと。
柿を戴きながら鐘を聞くのも良いですねぇ。
『法隆寺の茶店に憩ひて』ということなので、精進料理と茶菓子の組み合わせで一皿作ってみました。
柿釜に柿の白和え、柿なます、市松柿。