『酒旗高し 高野の麓 鮎の里』


高浜虚子『五百句』より


夏の終り。
郷愁を誘う晩夏ものも良いですが、あえて夏の一幕を作ることにしました。
高々と掲げられた酒旗、仰ぐ高野、そして鮎。溢れる自然の中で鮎を肴に呑むお酒は格別でしょうね。何だかわくわくする気持ちになります。
語り尽くされている感想ですが、たったの十七文字でこれだけの情景を表すのですから、俳句というのは凄いものです。




今回はシンプルに鮎の塩焼きと射込み高野を作ってみました。
始めの火が強すぎて少し焦げが付きました(鮎は香りを損なわないよう燻すように焼く)が、中はふっくら焼けました。
鰭もカリカリに焼けたのですが、飾り塩を付けすぎですね。