引っ越し、再び
2023年3月、息子、高校を卒業。
それと共に帯広から地元へ戻る。
引っ越しは家の車で何度も荷物を運び、業者は使わず自分たちでやった(冷蔵庫以外)。
すごく、すごく大変だった。
2022年末で仕事を辞め、2ヶ月かけて片道4時間を行ったり来たりして頑張った。
完全に引き上げる直前の3月6日、帯広で最後の乳がん検診に行った。
CT画像の結果を見た先生が、
「あれ、肋骨2本骨折してるみたいだけど何かあった?」
???
ハッッ!
ガーン。
去年の暮れにアパートの階段から落ちたんだった。
ほんの2段くらい。
あと2日で仕事を辞める12月25日の朝だった。
吐きそうなくらい痛かったけど、仕事だったからそのまま行ったんだった。
そのあとも痛みはあったが折れてる自覚は無かったので、肋骨骨折の事実は自分にとって衝撃だった。
その当時聞いていたらその後引越しの段ボールを持てなかっただろう…
人間てすごい。
「それともう一つ二つ、肺と肝臓にも影があるね。
肺は前回と同じ、過去の肺炎の影かなー、肝臓の方はエコーで何も写ってないし…。
次一年後に検診の予定だったけど、念のため半年後にもう一回検査してみようか。」
と、先生。
ガーン。
肋骨骨折の衝撃が吹き飛んだ。
帯広の病院が自分に合っていた私は地元に帰っても通いたかったので、薬は地元の病院で、検診は帯広の病院で受けることにしていた。
夫もその方がいいと言ってくれていたし、通うつもりだった。
モヤモヤした気分で病院から帰り、その1週間後、地元に引っ越した。
子供たちは2人とも大学受験に失敗し、家で通信予備校にお世話になりながら浪人することを決めた。
3浪と1浪姉弟。
世間的にはよろしくないかもしれないが、私的にはまた家族全員で暮らせるようになり、ホッとしたような幸せを感じていた。
子供達も心なしか楽しそう。
これだから翔けないんじゃないか…
引越し後…
まず、家の大掃除だ。
家は築50年越えの二階建て一軒家。
2階の物置の要らないものを全部捨てた。
“とりあえず”取っておいたものは、20年経っても使うわけがない。
子供達の作品は途中で手を止めて眺めながらの作業なので時間がかかったが、全て画像に残して、捨てた。
売れそうなものは片っ端からメルカリで売った。
メルカリは思いの外いい収入になった。
物置が片付くと、帯広から引き上げてきたものを売ったり捨てたり、物置の空いたスペースに入れたりした。
物が片付くと子供達の勉強部屋を作った。
壁紙を貼り替えたり、棚を作って入れたり…。
さらには自分専用のくつろぎスペースも作った。
古い家なのでなかなか手がかかるが、その分愛着が湧く。
そうしてひと通り断捨離+リフォームが終わる頃にはもう初夏を迎えていた。
検査結果のモヤモヤもあり、焦燥が家の大改造を後押しして、毎日ものすごく働いた。
家族が少しでも居心地良く快適に過ごせるように、困らないように、この古い家を改造した。
なんとなく、「遺影」らしき写真も撮った。
駆り立てられるように、「準備」をした。
私専用スペース
「男前コーナー」
ガラス戸を一枚取っ払って、ステインで色付けした1×4材を貼った。
それっぽい家具を置いたら、男前なコーナーに。
子供たちの作品