抗がん剤治療「EC療法」



9月13日、最初の抗がん剤治療のため入院。

入院してすぐ、小さな手術を受けた。

抗がん剤を入れるためのCVポートを鎖骨の下あたりに埋め込むためのものだ。

担当医のN先生はベテランなので、あっという間に終了。

明日から抗がん剤だ。

あまり不安はない。


抗がん剤はエピルビシン(Epi)とエンドキサン(CPA)という2種類の抗がん剤を投与するEC療法という治療を受けることになった。

3週間に1回点滴投与。

これを4回繰り返す予定だった。


9月14日、朝6時、副作用の吐き気予防にイメンドというカプセルを先に飲む。

7時30分、抗がん剤投与開始。

ドキドキした。

約1時間で終了。

半日くらいは特に副作用もなく過ごす。


夕方、きた。

きたきたきた、吐き気。

吐き気というかもう、これ以上ないというくらいの胸やけ。

気管から腸までの道のりがわかるくらいやけた。

夕食はもちろん摂れず。

一晩中苦しんだ。

看護師さんは慣れているのか、あ、そうですか。でももうこれ以上どうすることもできません。的な感じ。

悲しい。


寝たのか、寝てないのか。

朝が来る頃にはもうぐったりしていた。

朝、N先生が来てくれた。

「つらいです。」

と言うと先生は、

「やめるか。」

と一言。

夜勤の看護師さんはなかなかドライだったが、朝来てくれた看護師さんは優しかった。

他の先生も来て、必ず終わりが来るからね、と慰めてくれた。

体調が回復した3日後、先生と相談してこのお薬は今回でやめよう、ってことになった。

特にやっつけるべきガンが存在しなく、予防的治療だということ、副作用が強い、という理由。

結局体調が回復するまで1週間入院した。

9月20日、退院。


9月27日、熱が出たので病院を受診。

好中球も下がっているので、念のため入院。

炎症反応は上がっていなかったので、感染症の心配は少ないが、抗がん剤の副作用かな、ということだった。


9月28日、息子の誕生日だというのに、家に帰れず。

ごめんね、息子よ。


9月29日、熱が下がったので退院。

帰ってから誕生パーティーをやった。





CVポート埋め込み手術