今まで家にあった電子レンジはかれこれ20年前に離婚した時に買ったもので、もちろん新品で、その価格1万円。
世田谷郊外のヤマ〇電機で購入した。
その価格の割には温めるだけではなく、ケーキも焼ける、つまりオーブン機能もついた優れものだった。
同じ時に購入した洗濯機、掃除機が脱落する中、4回の引越しにもついてきてくれ、些か過剰労働なみに働いてくれたのだけれたど、さすがに経年劣化と見られ過度に温めすぎたり、中が掃除しても綺麗にならなかったり、で思い切って買い換えることになった。
買い換えたのはスチームオーブン。
今日届いたのだけれど、ちょっと大きい。
機能があり過ぎて、トリセツを読むのも老眼では辛い⋯⋯。
いやー、もうピントが会わなくてさ〜⋯⋯。
それよりも古いレンジは下取りしてもらったのだけれど、入れ違いに持って行ってもらうのに玄関先に出しておいた。
薄いモスグリーンのレンジだと思っていたけれどあちこち変色して、手垢、脂、でボロボロだった。
引き取ってもらうために玄関先に置いた途端、ものすごく愛着がわいてきてしまった⋯⋯。
20年余り、我が家の食卓を支えてくれた、食卓を彩ってくれた、レンジ。
1万円で買ったのに20年以上働かせてしまった。
なんか申し訳なくて、天板をなでて
「ご苦労さま」
と、言ってしまった。
新しい多機能なレンジに年寄りの私が慣れるのには時間がかかると思う。
もしかしたら前のレンジが恋しくなるかもしれないね。
そんなことを思いながら新しくなった電子レンジを設置した。