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前記ブログ、先週2社と契約しました。

で、その一社のUPS案件で本日、客先Onsiteの感想が↑標記。

 

結局、多くの電気製品ご利用でAC Cablesタコ足配線が原因でした。

でも顧客満足の視点からやんわり*とお伝えし、後は担当Salesにお任せすることにしました。

 

*豆知識:

原因:大元商用100Vacが配線がタコ足の結果、電流不足による電圧低下。

それを起点に下記Stepが繰り返されます

Step

1.UPSがBattery Modeに切り替わり、Batteryから電源供給し始めBattery残量が減り始める。

2.UPSから機器の電源供給で商用側は負荷が軽くなり、電圧が元に戻るのでUPSはまた商用Modeに戻る。

3.するとUPSは目減りした内蔵Batteryの充電で商用電気をまた使う。

4.で、商用電源でまたまた電圧降下が起きる。 と、またStep1に戻る。

 

解決策案:タコ足配線解決ですが、新たな配電盤ブレーカ追加などコストがかかり嫌がられやすい。

 

で、お勧めは:下記のどちらか。

1.お客様環境ででの停電対策はあきらめ、平穏な日常をお求めら

”このUPSのご利用はお勧め致しません”。

2.お客様自身でタコ足回線を何らかの方法*で安上がりに解決する。

*:俗にいうケーブルマネージメント

 

余談:

実経験から、別視点から見るとUPSって実は厄介な製品というかある意味可愛い製品です。

1.本来は停電時、ServerとかPCを正常にShutdownする時間(暇)

を与えてくれる製品。

2.ですが、日頃は何の益もない場所を食う重い石。

だから煙たがれ、よく部屋の隅っことか極端なケースでは床下に置かれ埃まみれ。 で、どこにあったか忘れられやすい製品。

3.で数年後、内部の有寿命品である車と同じ鉛蓄電池が老化すると、偶にはかまってと忘れた頃に暴れてそれにつながっている製品の電源が瞬断したりします。

4.で、ようやく思い出してもらえる可愛い製品。

 

追伸:

むかしむかし、今は亡きDECという会社で品質保証室にいたころの話です。

 

全国のお客様先でこのUPSシリーズはよく発煙問題を引き起こしました。図面入手不可なので現物から回路図を書き、故障解析しました。

 

原因:Battery Modeと商用Modeを頻繁に繰り返すと、内部充放電回路用MOS FETsを冷却するために本来回転すべきFANが全く回転しない。よってMOS FETs破損と同時に発煙を引き起します。

 

事実:このFANは生まれてから1回も回転したことないのですべての羽は新品のまま全く埃が付いていません。

 

UPSメーカーへの改善要求:Battery Modeに切り替わった時、FANがちゃんと回転して高発熱素子であるMOS FETsを冷却しなさい。

 

UPSメーカー回答:仕様です。

 

独り言:はあ? じゃ、何のためにこのFANはあるんだよ!

さすがに30年も経過しているので改善されているとは思いますが、

今回のお客様で同様発煙問題が再発しないことをお祈りします。

 

叉、このUPSはライン・インターラクティブ方式なので下記欠点があります。

電圧変動の多い場所ではバッテリの消耗が早い

これを確認するためにUPS入力側コンセントを抜く実験を提案致しましたが、営業時間中なので断られました。

ですので、このお客様環境下、バッテリーが短寿命になっている可能性が高く、実際の停電時に役に立つかは正直怪しいです。