11月4日木曜日
最高17℃最低4℃
昼間は晴れて日差しが暑いくらいでしたが、夜は一転して超~寒いんですけど・・・でも、まだ暖房器具は使わず頑張っています。
さて、今日は農業研修に行く日だったんですが、朝から
まぁ、要するに今週初めの農作業が、むち打ちの体を痛めつけたらしく、首、肩、背中が苦しいのなんのって。(あ、別にルル坊は関係なく元気ですけどね・・・)
で、お休みにしてもらって整骨院へ行ってきました。
こちらに来て初めていく整骨院だったんですが、非常にいい感じの先生のいる医院を訪ねることができました。これから1ヶ月、週3回のペースで通うことになりました。まぁ、どうやらまだまだ完治には遠いようです。
そして、午後からせっかくなので、農地探しと就農相談のためにお役所へ行ってきました。先月は、奈良県庁、桜井市役所、東部農林事務所と行きまして、このときの様子はまた別の機会にお話したいと思っております。
さて、今日はまず中部農林事務所というところへ行ってきました。
ここの新規就農者に対する役割ですが、ホームページから引用しますと
・新規就農、新たな担い手の確保・支援
・研修受け入れ農家の確保
・認定農業者の確保、支援
・多様な担い手の確保、支援
といったことを、してくれる県の出先機関だそうです。
さてこれを踏まえて、本日のやりとりをご紹介します。まず、農林事務所に電話をし、アポイントを取って役所へ赴きました。
相手をしてくださった方は係長という役職の、いかにもお役所の職員みたいなおっさんでした。
「そちらの情報は県の農業委員会からもらっているけど、有機農業をしたいの?」
「そうです。化学肥料や農薬を使った慣行農業は未来が無いですし、初期費用がそんなに用意できない自分としては、手間暇をかけてお金をかけないほうがいいんです。それに環境面でもこれからは有機農業に変えなければなりません」
「あのねぇ、みんな何で化学肥料や農薬を使った農業をしてるか知っている?みんな有機農業をしたいけど、虫、雑草、病気があって難しいからできないんやよ。北海道で家庭菜園をやってたくらいじゃ、なんの経験にもならないよ。うちじゃ、認定就農者として認めることはできないねぇ」
まぁ、予想の範疇でしたが、到底新規就農者の支援機関とは思えない発言や態度。
さて、このおっさんにはいろいろと説明を試みたのですが、「はぁ、ふ~ん」と聞く耳を持ってない上に、それほど勉強しているわけでもなさそうだったので、「これ以上話をしても無駄だなぁ」と諦めていたのですが、横から主査という役職の女性から助け舟が。
「そこで話していても仕方が無いから、実際に有機農業で3年目で苦労している方がいるので、会って話をしてみては?」
というありがたい話があったので、来週その方のところを訪問することに。特に苦労している点や、3年目の現在の気持ちなど聞いてみたいことはたくさんある。来週は楽しみです。
その後、桜井市役所に農地の相談をしに行きました。農地は農地法という法律があり、基本的には役所が窓口となり、橋渡しをしてくれます。特に桜井市は積極的に話を聞いてくれ、協力してくれそうな雰囲気です。山に近いエリアには耕作放棄地がたくさんあるということで、所有者の方に連絡をとっていただけるそうです。さっきの役場の方とは、話し方や態度からして大違いでしたよ・・・
結局、公務員でも適当に仕事している人と、市民のためにと思って仕事している人では、外から見てはっきりと分かるもんですね。今度お話する東部農林事務所も同じくらいひどい対応でしたから。なにより、自分達の仕事の使命が分かっていないのでは、何の仕事をしているのかって思います。われわれが納めている税金を給料としてもらっているという自覚も当然無いのしょうか・・・
新規就農される方は、できるだけ多くの窓口を訪ねて、できるだけ協力してくれそうな窓口、人を探すべきです。新規就農者を支援する気のある所と、無いところでは対応が天と地ほどに違うので。
最後に慣行農業(農薬と化学肥料を使う)と有機農業について、少し難しいお話です。
役所のおっさんの質問にもありましたが、なぜ「今の農家は有機農業ができないのか?」自分なりの知識で言うと
・今まで農薬や化学肥料を使っていた土地は、微生物や有用な生物が少なくなっており、こういった生物がたくさん住む土壌に返るまで5年~10年はかかると言われている。→5年~10年も作物が出来ない畑や田んぼにすることは5年~10年ほぼ無収入ということを指し普通は不可能。中途半端な土壌の状況が一番害虫や、病気の被害を受けるため。
・農薬や化学肥料を使った農業をしていた方は、有機農業に対して否定的なイメージが強く、当然勉強不足な方も多い。
・草取りや、病気、害虫の駆除、発見に非常に手間がかかり、量を作ることは難しい。当然大きな畑を持っている方ほど、出来ない農業である。
・病気や害虫の被害にあうことが多く、収入面でリスクが高い(らしい)→しかし、先日のNHKのクローズアップ現代では「エンドファイト」という微生物が作物の病気や害虫の被害を抑えるということでした。この微生物は有機の土壌ほど、たくさん存在します。ということは有機農業でも、病気や害虫のリスクは減らすことができることが、科学的に証明されたとも言えます。
さて、では慣行農業をしたくないのか
・薬品が使う側、食べる側にとっていいわけがない。
・土壌から微生物や生物が減っていく状態が、いいわけがない。
・薬品にお金がかかる
・化学肥料にお金がかかる(植物を育てるのにリンという鉱物が必要だが、3割を中国から輸入しており、中国はこの価格の引き上げを行う見込み)
・種から育てるのではなく、苗を購入することも多く、お金がかかる
・今後TPPで農産物輸入の関税が撤廃される可能性が高く、同じ生産方式で生産している野菜がさらに安値で取引されるようになることが考えられる。
次に有機農業の利点・欠点
・取引価格が高く、少ない面積でも工夫次第でそれなりの売上げを上げることができる。
・肥料は落ち葉や堆肥といったただで手に入るものが多く、薬品も使わないので、そういったものにお金を使わなくて済む。
・取引している場所が少ないために、自分で売るところを開拓しなくてはならない。
・有機栽培について、これといった栽培法が確立されているわけではなく、様々な勉強をし、実際に自分の土地・風土に合わせていくため、時間がかかり、すぐに成果も出ない。
・雑草の処理、病気や害虫の駆除、といった知識、判断が問われるため、経験を積まなくてはならない。
といったところでしょうか。なによりも、次世代のために少しでも良い環境を残していくためには、有機で栽培したものを食べ、また土に返すということが必要なのではないでしょうか。
さて、新規就農まで道のりはまだまだ長そうです・・・・

