明日が母の日ということで、黄色いカーネーションを買った。



 私は還暦だが、母は亡くなって49年で50回忌になるらしい。



 いつもは、カーネーションを買うこともあまりない。今年は特別だ。



 子供の時に、兄と一緒に、母の日に、スーパーの2階で、包丁を買ってプレゼントしたことがある。



 大した意味はないが、そんなことを覚えている。



 幼稚園にいつも、途中まで見送ってもらったことや、風邪を引いて休んでいるときに、果物の缶詰を食べさせてもらったり、看病をしてもらったことなんか、よく覚えている。



 死ぬ時には、意識もないような状態で私を呼び、結果、私が添い寝をして、母を看取った。



 家には、私と兄がいた。



 生きていたら、87になる。




 フラフラするとか言って、遊んでいるのに、いつも買い物に付いて行かされた。



 食事の支度をするのは、いつも遅かったが、



 兄とお揃いのセーターを編んでくれたり、浴衣を作ってくれたりもした。



 普通だったんだろうとは思うが、よかったのは子供の頃だけだから、今でもよく覚えている。




 今は、どこで何をしているのだろうか。




 確か、司法試験というのが、5月の第2日曜日の、母の日にあったと思うが、



 勉強ばかりしていられるのも、母親の御蔭ということだろうか。




 私は、関大とか言う大学だが、母に東大へ行ってもいいかと聞いたら、かまわないと言ってくれた。



 勉強はしなかった。




 勉強しろとは言われなかったが、気にはしていた。