先日twitterで流れてきた1枚の絵を見て膝を打った。
これを見た時に「そうそう、そもそも無理なんだよね。価値観は色々」なんて反省した一方で、「ネガティブに捉える人って何に対してもずっとここに書かれているように挙げ足取ったり粗を探したりして、否定的なモノの見方をしながら生きていくんだろうか、、、絶対嫌だなそんな人生。。」とも感じた。
日々メンバーはもちろん、面接等で色々な人と接していると「あらゆる物事を否定的に捉える」までではないものの、人生を前向きに切り開きどんどんと夢を叶えていくタイプの人がポジティブに捉えるような事象を、何故か「自分には関係の無い話」だと“自分を蚊帳の外に置いてしまう”人は、案外少なくない。
元をたどれば幼い頃の成功体験の少なさや周囲から発せられた言葉の数々の影響も大きいと思うけれど、本当に自信家が少ない。自分には関係ないと端から決めつけてしまう人の多いこと多いこと。そしてここが実はポイントなのだけれど、きっとそれは本人たちも気づいておらず、無意識の内にその権利を放棄し、それ以降の情報を遮断して生きている気がする。それは本当にもったいないと思う。
弊社であったことで言えば、先日社運を賭けた新たなプロダクトのα版のローンチをきっかけに、社内で幾つかの発表を行った。大胆な体制の変更、大胆な報酬の改訂、大胆な販売促進策の発表といった具合だ。
その後のみんなの動きや眼の色を見れば、「やってよかったな」とまずは胸を撫で下ろしたけれど、あるメンバーが個別にこんな想いを話してくれた。
「今回の発表を受けて、自分が、自分の知らないところで組織が動いていく、物事が決まっていくことに嫉妬していることに気づきました。自分がみんなと同じタイミングでサプライズで伝えられる側にいることに、苛立っている自分に気がつきました。今回の件はチャンスなので、もっと組織の中心に行きます。」
こういった気持ちは経営者として本当に嬉しいし、チャンスと捉え、大いにそのチャンスを持ってして自らを変え、手に入れてもらいたと願っている。
ただ前述のとおり、全員がこう捉えてくれるわけではなく、冒頭のイラストのような人であれば逆に「あぁ、自分は主要メンバー扱いじゃないのか」とか「また前の会社のように密室で一部のメンバーが色々決めていってしまうのか」とネガティブに捉えるケースもあっただろう。
自分自身のこれまでの体験談で言えば、そういった意思決定に携わったり、実行の主導する立場になったりと、要は組織の“メインストリーム”にいる人は相応の努力をしているし、そこに加われない人は例え場所や環境を変えたとしてもまた同じポジショニングになっている印象がある。大学デビューなんて言葉があったけれど、不思議なもので数ヶ月もすればまた中高と同じ位置づけになっていたりする。
結局環境がチャンスを与えてくれるのではなくその人の捉え方なのだ。
自分の思い通りにするためには意思決定側に回るしか無く、失礼な言い方をすればいじけても残念ながら何も変わらないし、環境を変えてもまた同じことになるだけだ。環境を変えることで失うものが小さくなければ、どう考えてもメリットは薄い。
組織を率いる者として、僕自身はそういった変化をチャンスを捉えるメンバーと一緒に情熱を燃やしたいし、そんな彼らをトコトン応援したいと思う。
経営者としてどこよりもチャンスを用意し、熱中没頭できるメンバーを死ぬまで誘い続け、グルーヴ感溢れる空間を、築き上げていきたい。