ハイタウン2012/実験的コメディー | ICE PICK

ハイタウン2012/実験的コメディー

AR三兄弟の長男こと、川田十夢さんのこのtweetをきっかけにGWのあいだ京都にて開催されていた「ハイタウン2012」へ足を運ぶこととなった。

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http://bit.ly/KbmaHM

「実験的コメディー」を標榜しているこのイベント。

このイベントを通して「ニッチ」への可能性を強く感じることとなった。

「ニッチ」への可能性、それをとりわけ強く感じさせてくれたのは池浦さだ夢さん(男肉 du Soleil)による「ヒップホップコメディー」という演目である。

サグライフを送るアメリカのストリートキッズ達がマイク一本、ラップでアメリカンドリームを目指すというブラックムービー的ストーリー。

「カラテキッドになりたい、メ~ン!」

ニガーの戯言で幕を開け、エディ・マーフィやクリス・タッカーを思わすような吹き替え口調とアメリカンライクなジョークが会場内の笑いを誘った。

そして、

「ビギー」、「東西抗争」、「HIROSHI FUJIWARA」、「ジョニオ」etc…

こういった単語が出る度、うれしさを存分に含んだ笑いが自然発生的に起こった。アメリカのヒップホップや日本のストリートカルチャーに精通していなければ反応できない固有名詞たち。ある特定のコミュニティでしか使われないある種の排他的言語。そんなワードたちとのまさかの邂逅。

このネタはNYのUpright Citizens Brigade Theatreというコメディークラブで観たネタを思い起こさせた。それはある映画監督をネタにしたものでその場は笑いの渦に包まれていた。

その監督の名前は

「ジム・ジャームッシュ」。

知る人ぞ知る映画監督。
the文化系人間や無類の映画好きなら馴染み深いであろうが決して万人受けする監督ではない。そんな映画監督をコメディーに大胆に投下しそれがまた大げさなくらいウケまくっている。カルチャーショック以外の何ものでもなかった。

今回、そのNYで観たような光景が日本の地で観られたことは大変意義深いことだと思う。


島宇宙化した中の各島独自の言語を用いたエンターテイメントと大きな編み目ですくいあげられたマス発信のエンターテイメントとでは笑いの質がまるで違う。

肌感覚ではあるが、きっかけさえあれば自分の属さない島カルチャーにも興味を示し、島を横断してやろうという雑食系が増えているような気がする。今回のこの「実験的コメディー」の高い集客率がそれを物語っているのではないか。このイベントに感化され妄想を働かせたコアなネタが次々と登場してくるかもしれない。

「ドミューンコメディ」、「ユニクロコメディ」、「初音ミクコメディ」、etc…

「ニッチな笑いの持つ破壊力」、今後とも目が離せない。(完)
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PS :「HELP!!」
WordPressにて「ホーボー芝刈り機」というサイトを運営しているのですが、
現在管理画面にログイン出来ない状態にあります。
ユーザーIDがデータベース上にないとの表記があったので、
データベースを覗いてみたのですが本来のユーザーIDが登録されているのを確認できました。
他にどこに問題があり、どのような処置ができるのか検討がつきません。
もしどなたかご存知の方おられましたら、教えて頂けると大変助かります。