夫死後 何とか 一日一日生活をやり過ごしているうち

夫の死後 丸3年の月日が流れた。

夫の居ない中で独りでのコロナとの対峙。

 

生前 夫には糖尿病と狭心症と高血圧

おまけに 外回りの営業を生業としている自営業だった。

夫が もし生きていたら

さぞかし 夫のコロナ感染予防に

神経を尖らせて居たことだろうが

心配する人の存在しなくなってしまった 心の空虚感。

夫の体を気遣える幸せすら私には存在しない。

 

そんな私も とうとう ガン患者の仲間入りした。

 

コロナ感染拡大の真っ只中でのガン切除手術。

子供は無しで、実家には 知的問題を抱えた未婚の兄1人のみ。

 

病気・手術の説明から入退院・手術

手術後の病理検査結果説明と今後の治療方針

そして予後の説明まで

すべて独りで受け止めざる終えなかった。

ず〜っと居て当たり前だった相談相手の夫の喪失。

頼りに出来る人がこの世に存在しない心細さが

全身にまとわり付きとても独りではガンを乗り越えられそうに無い。

 

何の為に生きているのか今も分からずのまま。

 

もう、このままで いいや・・・。

 

もしかして「不憫に思った夫のお迎え」に思え

  このまま無治療とガン死を考えた。

 

自らの存在価値感低下の中で 

ガンと真正面に向き合う気力が

出ない。

 

3ヶ月 治療を保留したが やはり無理の少ない治療は

取り敢えず 受ける事とした。

9月に ガンの切除手術を受けた。コロナ院内感染予防で、

外部からの面会禁止中の孤独な入院生活鬱々。

 

夫亡き後の3年間の月日の流れの中で

いつしか 

凄く 強く たくましくなっていた我が身に初めて 気づいた。