秋ですねもみじ

 

秋といえば紅葉(こうよう)

 

もみじですもみじ

 

銀杏もいいけど

 

やっぱり、もみじが好きな

 

sooですもみじ

 

さて、今日は

 

秋らしい色に着目しましょうもみじ

 

 

紅葉色(もみじいろ)

晩秋の赤く色づく楓 のような

あざやかな赤色のことです

 

古くからの色名で

もとは平安装束の重ねの色目

『紅葉 』に由来しています

「もみじ」とは「色を揉み出ずる」が語源で

植物が色づくことを指していました

中でも楓が最も美しく色づくことから

いつしか楓を「もみじ」とも呼ぶようになったのです

「もみじ」は古来より日本人にとって身近で

『万葉集』でも「もみじ」を読んだ

歌は百首を超えます

 

なお、古代では「黄蘗」を

「もみじ」と読んでいました

秋の山野に輝く赤を表現した

『紅葉色』は、日本の秋を代表する

色といっても過言ではないかもしれません

 

柿色(かきいろ)

柿の果実のような鮮やかで

濃い橙色のことです

 

柿色は古くからある色名ですが

一口に「柿色」と呼んでも4種類の色みがあり

柿の実の色に因んだ色の系統と

柿渋で染めた色の二系統に分かれます

柿の実の色の系統の柿色としては

色見本の一般的な『柿色』

 

そして、熟した柿の実を思わせる赤みの濃い

『照柿色 』

この照柿色も略して「柿色」と呼ばれます

一方、柿渋で染めらた色の系統としては

その名も『柿渋色 』という色名があり

こちらも略して「柿色」と呼ばれました

 

さらに歌舞伎用語では“成田屋”の茶色

通称『団十郎茶 』

も柿渋と紅柄で

染めたことから「柿色」と呼ばれています

このように4種類の通称「柿色」がありますが

江戸時代以前は「柿色」といえば

柿渋の柿色だけを指しており

柿の実にちなんだ冴えた赤味の橙色が

いつ頃から「柿色」と呼ばれるように

なったのかはハッキリしていません
 

銀朱(ぎんしゅ)

黄みの強い赤色のことです

天然の赤色顔料である『真朱 』に比べ

やや黄みがかった鮮やかな赤色をしています

真朱が「朱丹 」という

天然の鉱物から作られるのに対し

『銀朱』は朱丹に水銀と硫黄を

混ぜあわせた物を焼いて造った

人造の赤色顔料です

 

ちなみに、朱丹の最上の物は

『辰砂 』と呼ばれますが

非常に貴重で大変高価なものでした

銀朱の色名は「続日本紀」に記載があり

弥生から古墳時代にかけては

死者の葬祭には墳墓の内壁に朱を塗る施朱や

死者の鎮魂と再生を願って

遺骨に朱を塗ることが行われていました

 

血の色を表すことから

生命の再生を祈ったものですが

水銀が含まれており

防腐作用があるためでもあります

現在では『朱色』といえば『銀朱』

洋名の『バーミリオン』を指し

『紅 』や『緋 』より

更に黄みがかった赤のことをいいます

 

朱肉の色も多くはこの『銀朱』の色です

 

鉛丹色(えんたんいろ)

酸化鉛のやや赤みを強くした

鮮やかな橙色のことです

 

別名で光明丹、赤鉛とも

 

鉛丹は、錆止めや腐敗防止の働きもあること

さらに赤という色が崇められていたこともあり

神社仏閣をはじめ建物などの

下塗りに用いられました

 

また最古の顔料の一つとしても知られ

正倉院に保存されています

 

丹は「赤い土」をさす色名で

酸化鉛を空気中で熱してつくりますが

他に酸化鉄、硫化水銀なども

みな「丹」とよんでいました

 

オレンジ系って

なんかほっこりして

心が和みますおねがい

 

古くから日本人に

親しまれてきた

色だからかもしれませんねもみじ

 

 

それでは、またねバイバイ