山田俊一著『夫婦財産契約の理論と実務』(ぎょうせい、平成24年)を購入しました。
余り知られていませんが、民法上、夫婦財産契約という制度があり、登記することで効力が発生します。しかし、実際に利用されることは極めてまれであり、私自身も実務で出会ったことはありません。
この書籍は、そんなマイナーな(?)分野の理論と実務を詳細に検討しています。
著者は、我が国の夫婦財産契約の沿革、学説史、利用例を渉猟し、比較法的な検討にも及んでいます。さらに、これらを踏まえた上で、夫婦財産契約のモデル契約書まで掲載されています。「理論と実務」の名に恥じない充実した内容といってよいでしょう。
何よりも驚きなのは、著者が税理士さんだということ。税理士さんの著書でここまで法的にしっかり検討されたものにお目にかかったのは初めてです。
正直言ってこの本を利用する機会は少ないかもしれません。でも、クオリティは非常に高いです。こういう良い本に出会うと、うれしくなりますね。