東京で一人暮らししていた時、カフェで無造作に置かれていた一冊の絵本を手にとって読んだ。


そこで出会ったのが、絵本作家エドワードゴーリー。


あの時の衝撃ったら、忘れられない。


名前の順(アルファベット順)で子供たちがひとりひとり、いろんな形で死んでゆく絵本。


私の中での絵本の概念を、エドワード様はあっさり崩してしもて、なんてこったい。


しかしだね、


残酷な出来事を描く人間は残酷な人間である。というのは勘違いでして。


ゴーリーは、残酷さとは無縁。もっと切実な思いゆえに、絵本を描いてる。


それから気になりだしたんよ。


エドワードゴーリーの絵本をよみあさり、


エドワードゴーリーについて調べ倒し、


きづけば虜。とりこ。


ナンセンス。独特な世界観。


とてもシュール。


なかでも好きな絵本が「うろんな客」


エドワードゴーリーにしては珍しく、ただただ愛おしい。くすくす系。

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これ買って、家持って帰るまでの電車の中で読んで、にやにやとまらんかった事もあったなぁ。


今考えたら、電車でひとり絵本読んで、にやけてる女性って一体...。


とにかく可愛いんよー!面白いんよー!大好きです。


特にこのシーンね。

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最高。

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エドワードゴーリー好きやけど、無理な絵本もたくさんある。


その1番無理な絵本を今日、勇気だして購入。

「おぞましい二人」

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はじめてこれに出会った時は


もう絶句。


人生はじめて絵本で言葉を失った。


数分間、動けんかった。


物語の展開としては、その救いのなさに、いつも以上に徹底してる。


21歳にして、やっとこの絵本を買えた。


あの初めて読んだ時の絶望感を忘れたらあかんと思って。


ほんでまだ受け入れたくないからこそ、何年もかけて読まなあかんと思って。


3年に1回ぐらいでええわ。


おい。