海上自衛隊パート3 | 元自衛官の独り言

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今日は広島の呉を母港とする部隊と青森に駐屯する大湊地方隊です

◎海上自衛隊呉基地


◎海上自衛隊呉所属艦艇

○第4護衛隊群

DDH-142 旗艦 ヘリコプター搭載護衛艦 ひえい


●第4護衛隊

DD-105 護衛艦 いなずま

DD-106 護衛艦 さみだれ

DD-108 護衛艦 あけぼの


●第8護衛隊

DD-158 護衛艦 うみぎり

DD-113 護衛艦 さざなみ


●第64護衛隊

DDG-169 ミサイル護衛艦 あさかぜ

DDG-176 イージスシステム搭載艦ミサイル護衛艦 ちょうかい

○付属艦隊

AOE-422 補給艦 とわだ

AST-4202 練習支援艦 くろべ

AST-4203 練習支援艦 てんりゅう

○第1潜水隊群

ASR-403 旗艦 潜水艦救難艦 ちはや


●第1潜水隊

SS-591 潜水艦 みちしお

SS-593 潜水艦 まきしお

SS-594 潜水艦 いそしお


●第3潜水隊

SS-585 潜水艦 はやしお

SS-586 潜水艦 あらしお

SS-588 潜水艦 ふゆしお


●第5潜水隊

SS-583 潜水艦 はるしお

SS-584 潜水艦 なつしお

SS-596 潜水艦 くろしお


○第1練習潜水艦
 
TSS-3601 練習潜水艦 あさしお

TSS-3604 練習潜水艦 はましお


○掃海隊群

MST-464 掃海母艦 ぶんご


●第1掃海隊

MSC-687 掃海艇 いずしま

MSC-688 掃海艇 あいしま

MSC-690 掃海艇 みやじま


●第101掃海隊

MCL-724 掃海管制艇 ははじま

MCL-725 掃海管制艇 かみしま


○第1輸送隊

LST-4001 輸送艦 あすか

LST-4002 輸送艦 しもきた

LST-4003 輸送艦 くにさき


○呉地方隊

●第22護衛隊

DD-129 護衛艦 やまゆき

DD-130 護衛艦 まつゆき

DD-131 護衛艦 せとゆき


●第42掃海隊

MSC-666 掃海艇 おぎしま

MSC-674 掃海艇 つきしま

MSC-676 掃海艇 くめじま


●呉警備艦

AMS-4301 多用途支援艦 ひうち

LSU-4171 輸送艦 ゆら


○練習艦隊

TV-3508 旗艦 練習艦 かしま


●第1練習隊

TV-3513 練習艦 しまゆき

TV-3515 練習艦 やまぎり

TV-3516 練習艦 あさぎり


○海洋業務隊群隊

AOS-5201 音響測定艦 ひびき

AOS-5202 音響測定艦 はりま

ARC-482 施設艦 むろと


護衛艦は「ひえい」イージス艦は「ちょうかい」を中心に7隻、潜水艦は11隻

次は青森に駐屯する大湊地方隊

◎大湊地方隊基地


◎大湊地方隊

●第25護衛隊

DD-230 護衛艦 じんつう

DD-233 護衛艦 ちくま


●第27護衛隊

DD-226 護衛艦 いしかり

DD-227 護衛艦 ゆうばり

DD-228 護衛艦 ゆうべつ


●第45掃海隊

MSC-671 掃海艇 さくしま

MSC-672 掃海艇 うわじま

MSC-679 掃海艇 ゆげしま


●第1ミサイル艦隊

PG-821 ミサイル艇 1号

PG-822 ミサイル艇 2号

PG-823 ミサイル艇 3号


護衛艦5隻 掃海艇3隻 ミサイル艇3隻の小部隊ながら青森に地方隊として駐屯している

青森にDD艦(駆逐艦)を配備しているのには津軽海峡がある為だろう、駆逐艦は小型で大規模兵装はないが主たる任務は対潜水艦索敵と攻撃だ、潜水艦攻撃能力が高いと言う事は潜水艦を探し出す能力も高い、何故津軽海峡がと思われる方がいるかもしれないが本州と北海道の間にある津軽海峡は公海とされている。

公海とはどこの国も領有権が無い水域の事だが津軽海峡は東西約130km最大水深は約450mで国際法上日本の領海と出来るが国際海峡とされている、国際水域に指定されると他国の船も往来は自由で上空飛行も可能となる日本海から太平洋へまたその逆で航行する場合津軽海峡が日本の領海とすると北海道を迂回することになるので公海とされている。

その為水上感はもちろんのこと米ソ冷戦時代にはソ連(現ロシア)の潜水艦が多数往来した、今も昔と一緒で駆逐艦と水中固定音響装置でスクリュー音などのサンプリング・潜水艦の往来の察知が行われていると思われる。

水中固定音響装置とはSOSUS(ソーサス)同じ様な物と考えて良い。

SOSUS(ソーサス)とは海底に設置されたソナーの監視ラインと同じような物でケーブルにパッシブセンサーが設置されており潜水艦の行動を察知するものでSOSUS(ソーサス)はアメリカ海軍及びイギリス海軍により設置されている。

しかし2004年11月10日に中国の漢級原子力潜水艦が山東省青島基地から出航し宮古島近海を領海侵犯し沖ノ鳥島近海を通過しグアム沖まで航行してグアム島150kmの地点で島を一周して帰路につくと言う大事件が起きた。




漢級原子力潜水艦

領海侵犯経路

この領海侵犯事件で政府は2度目となる海上警備行動を発令する領海侵犯事件となった。

この事件の原潜はアメリカの偵察衛星や偵察機に事前に察知されており、青島沖からはアメリカ軍の原子力潜水艦に追尾されアメリカ軍と日本の自衛隊哨戒機P3-Cにパッシブソノブイ(音波受信専用)により追尾された。

P3-C対潜哨戒機

ソノブイの装填

潜水艦はグアム沖150kmに進出し島を一周して帰路につく、帰路はフィリピンルソン島を目指しルソン島のはるか沖で北北西に転進し11月8日には石垣島に向かって真っ直ぐ進路を取った、海上自衛隊は共に潜水艦の監視を行っていた台湾海軍から尖閣諸島に向かって進行中との通報を受け海上保安庁と共に潜水艦の大追跡が開始される。

P3-C対潜哨戒機はこの時点ではアクティブソノブイ(音波発信専用)を投下し追尾体制に入り護衛艦「くらま」「ゆうだち」を現場海域に派遣し無線による警告を開始同時に中国政府に船舶の問い合わせをしたが回答なしのため国籍不明艦として対応した。

その後11月10日午前4時P3-Cによるアクティブソノブイによる正確な位置特定をし11月10日午前5時40分には護衛艦からは最大出力ソナーをパッシブからアクティブに切り替え精密側的と領海侵犯の警告を行った

午前8時48分から7時40分にかけて潜水艦は石垣島と多良島間の日本領海を侵犯した午前8時45分に防衛庁(現防衛省)から海上警備行動を発令した。

午後9時からは海上自衛隊護衛艦とSH-60哨戒ヘリ3機のティッピングソナーで潜水艦を察知した、潜水艦はデコイ(おとり)等を放出しエンジン停止などを行って必死に追尾を振り切ろうとしたが完璧にマークされていた。



ティッピングソナー

11月12日午後1時には発見から現在まで55時間潜水したままであることから中国の原子力潜水艦と断定11月12日午後7時には日本の防衛識別圏を出たが護衛艦・P3-C・SH-60Jは経路を見定めるため追尾を続行した。


11月16日未明に当該潜水艦は青島海軍基地に入港し、潜水艦館長は北艦対司令部で事情聴取を受け同日午後には中国外務次官が「調査の結果中国の原子力潜水艦と確認した、事件の発生を中国として遺憾に思う訓練の過程で、技術的原因から石垣水道に誤って入った」と釈明した。

ヽ(`Д´)ノ 馬鹿にするな誤って行き帰り領海侵犯するかよ

と私は言いたい(笑)。