家事や育児は大変な労働です
しかし、妻の家事育児の労働に対しては、年金は反映されません
特に、専業主婦の場合は、自分の厚生年金納付記録はないため
離婚後は、基礎年金だけで生活していかなくてはいけませんでした。
これでは、あまりにも女性に不利では…
そこで
結婚している期間に支払った保険料は、
夫婦が共同で納めたものとみなして将来の年金額を計算しよう
というのが『年金分割』です。
年金分割の制度を利用するには…
離婚によって年金を分割する場合は、まず夫婦間で分割する割合について協議します。
(夫婦双方の合意が必要です)
現住所を管轄する社会保険事務所に、請求手続きをします。
離婚成立後、2年が経過すると、年金分割の請求はできなくなります。
ポイント
実際に受け取る年金(現金)の分割ではなく、年金保険料の納付記録が分割されるので、
妻は、本人名義の年金として、直接自分で受け取ることが出来ます。
婚姻期間中に夫が納めていた厚生年金のうち最大で50%の年金受給資格を得られます。
婚姻期間が長ければ長いほど…
年齢が高く保険料を納めていた期間が長ければ長いほど… 有効に活用できます。
注意
夫がすでに年金を受給していても、
自分自身が年金受給の年齢に達するまでは、受け取ることはできません。
国民年金の加入期間は最低25年必要です。
加入期間を満たすまでは、年金保険料の納付を続けていかなくてはいけません。
年金分割によって分割できるのは、厚生年金の部分だけです。
基礎年金(国民年金)は分割できません。
年金分割の分割する割合は、最大50%ですが、
夫婦間の協議と合意によって決まるため、もっと低くなる可能性もあります。
共働きで夫婦それぞれが厚生年金を納めていた場合
年金分割の対象となるのは夫婦の納めた保険料の合算となります。
共働きで妻の方が収入が多かった場合は、妻から夫への年金分割となります。
熟年離婚という言葉を耳にしますが、
夫の定年退職と年金分割制度を待って、妻の方から切り出すことが多いと言われています
しかし
年金分割を受けられたとしても、経済的に女性にとって不利なことが多いようです。
年金分割制度はメリットもありますが、注意点も多々あります
離婚してしまってから、「こんなはずでは・・・」ということがないように
内容をよく把握し、十分に考えてからご決断ください。
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