ブログ……超・超久しぶりですねー!見てた方はスミマセン⤵
いろいろと学生も忙しいんですよー
近況報告とか、最近読んでる小説とか。来月のノーゲーム・ノーライフにカゲプロと……書きたいことはいろいろとありますが!
それは次回にとっておいて、今回は小説を!
*
「夏希、“おはよう”」
そんな彼の、毎日聞く言葉が気に入ってた。好きか、なんてわからない。
でも、長いことクラスが同じで、それでいて毎日挨拶を交わす程度の間柄。
一番信頼できる友達ではあるけど……嫌味も多くて、イラつくこともしばしば。
そんな、鋭太との関係が気に入っていたし、対して話してないことも別に嫌じゃなかった。
この前までは、部活でいろいろと話してたけど……男女がわかれて、あまり話さなくなってからは、尚更。
「ん、“おはよう”」
こんな日常が続けばいい、と思ってたし特に異論もない。
挨拶をして、笑って過ごす毎日。それが、とても心地いい。
それでも、最近はすれ違いが生まれていた。話す話題が少なくて、不自然な感覚。何故か、距離を置いているのか置かれているのか――
無意識のうちに、異変が起きているような気がする。
「そういえば、今日席替えじゃなかった?」
挨拶を交わして、笑って席に着いたときに朝、先に来ていた親友でもある瑠菜に声をかけられる。
「あー、そういえば朝張り出す、とか言ってたよね」
高校でも、珍しく席替えを行う。前期と後期、その節目に行うが――
今の席は、お世辞にもいいとは言えない。だがら、少し楽しみにしていた節もある。
「アンタ、鋭太君と隣になりたいんでしょ?」
「うっ……で、でも……くじなんだし、無理だよぉ……」
昨日の放課後に引いたくじ。
「アンタが勇気出して聞いてれば、番号だってかえれたかもよ?」
「そんなことしてまで隣になろうとはしてないよ……!」
それに、最近の気まずい雰囲気じゃダメだよ、きっと……ね
「ほんと、最近空気悪いよね。夏希の態度も『好き』なのか違うのか。すごーく微妙だし」
窓際に座ってる鋭太に自然と目が向く。たぶん……意識は、してるんだと思う。でも、今まで席が隣になんてほぼなったことがないから、どうなるかはわかんないし。
「もう……とにかく、あとちょっと待てば席がわかるから、さ」
そういった時、日直の女子生徒が席の表を持ってきた。
みんな、思い思いに立ち上がってまばらに見に行く。時間を置いて行く人もいれば、真っ先に立ち上がる人も。
かくいう私は、すぐ見に行ったけど。
「あら……すごいわね、アンタ」
席が前のほうなおかげか、先に見に行っていた瑠菜が背中を押し、見せてくれる。
「え、ちょ……!?すごいって何……さ?」
ざわつきながらも、ハイタッチをしたり落ち込んでいる生徒がいる中で、席を見てみると……
「え……うそっ!?」
本当に、すごかった。
後ろから見ていた鋭太は目を見開いて、私と目が合うとサッとそらされる。
「私……鋭太と、隣!?」
確かに、うれしいっちゃうれしいけど。このタイミングで来るとは思えない。なにか……嫌な予感がするけど、くじだしなぁ……
「ほら、移動しないとHRが始まるわよ」
適当に手を引き、不自然ながらも鋭太とぶつかってしまう。
「あ、ごめんね」
そこは謝ったが、何も鋭太の方から返事はない。顔を見上げてみると、既に遠くに逃げられていた。
「やっぱり、嫌われてるのかなぁ……」
少し、虚しくなってくる。
「えっと……久しぶりだね、席隣になるの」
とりあえず、会話がないせいで無理やり笑って引き出す。ほおを掻いて、鋭太が苦笑しながら「そうだな」と返事をしてくれる。
「いつぶりだろうなぁ……最近、夏希とあんま話してなかったしな」
「ううん、お互い様だよ」
そういって、笑うが鋭太は意味が分かってないらしい
まぁ……避けていたのは、お互い様ってことだけど。
「そういや、最近瑠菜とケンカでもしたのか?」
授業が始まって、ポツリと聞かれる。
「えっと……なんで?」
「いや、最近瑠菜、夏希に対して態度が荒いって言うか……なんというか」
「ううん、特に喧嘩はしてないよ?あ、でも……」
少し、負けちゃったかな。
鋭太のこと、私きっと好きだよ。隣同士でいろいろと話していると、本当に楽しい。気分が高揚してくる。心地いい無言もあるし。
今まで話してた中で、きっと『隣同士が一番自然』
微妙な距離で、仲良くもなく喧嘩をしてるわけでもなく。
「でも?」
「あ、いや。なんでもないよ」
あはは、と笑って。丁度後ろを振り返っていた瑠菜と目があう。
そこに、微かに手を振って、うまく言ってるとピースをする。
それに、瑠菜は嘆息一つ、前を向いた。
「ま、ケンカしてねーんならいいか」
ほんと、他人のしんぱいをしてくれて。優しくて、やっぱりいい人だ、って思うよ。
付き合う、なんてほど遠いし恋愛感情も曖昧なものでしかない。
でも……こんな関係が。とても心地よくって楽しくて。
「ほんと、アンタたちの距離間って微妙だよね……」
私の机に腰掛けて、嘆息を吐きながら他の友達のところに話にいっていなくなった空席の鋭太の席を見つめる。
「いいのよ、それで。ほら、授業始まっちゃうから席戻って」
なんとか瑠菜を席に戻して、戻ってきた鋭太を見つめる。
「はぁ…………」
つい、嘆息をついてしまったのに。全く気にした様子もなく鋭太は、話しかけてくる。
こんな、隣同士が一番自然である関係が、気に入ってるのだから――
「“おはよう”夏希」
「うん、“おはよう”鋭太」
*
なんか、終わり方後味悪いですね……
でも、この登場人物での小説は終了。中途半端ですが……
もし、『確かに恋だった』のお題で続きが書ければ書きますよ。
次回は、たぶん瑠菜に焦点が当たります。たぶん。
時間があれば今日とか……ま、近々。
近況報告も書きますよー
小説は、そのあとかな?