前記事の考え方を各回の偏差値が異なる場合に拡張して、複数回受験を考慮した偏差値表をつくってみました。ベースとしたのは、2012年入試の四谷大塚結果80偏差値一覧です。計算では50%と80%偏差値の差を4と仮定し、複数回受験校に関しては、全ての回を受験すること想定しています。また、国公立と午後受験が多い学校は除きました。


中学受験をサポートしているつもりですが...

ここで、黒字は受験機会が1回、青字は2回赤字は3回の学校です。


 四谷大塚の日付毎の偏差値表とは様子が異なっており、複数回実施の学校の実質的な偏差値が低下しています。そして、例のギャップ のところに、豊島岡、渋々、青学、白百合などが位置づけられます。

 この表を見ると、校風や通学時間などを考慮せず、偏差値だけに着目すれば、例えば、桜蔭、女子学院第1志望者の併願校は豊島岡、豊島岡第1志望者の併願校は鴎友、吉祥など(この場合は1日の偏差値61~62で考える)というのがバランスのとれた併願作戦という気がしてきます。一方、日付毎の偏差値表で考えると、ほとんど同じ偏差値の桜蔭(女子学院)と豊島岡を連続で受けることにリスクを過剰に感じてしまいます。


注意: 現実的に、複数回全て受験するのは第1志望や第2志望に限定されますので、下位志望校に関して上の表を使うのは誤りです。また、複数回全てを受験することの弊害として、他の学校の受験機会が減少することがあります。これを避けるためには1月校や午後受験を活用するしかなさそうです。