「ザ・ワイルド」は1997年のアメリカ映画です。監督はリー・タマホリ。この映画にはLink役のハロルド・ペリノーが出演しています。では、あらすじです。
モデルである妻ミッキーのアラスカでの撮影に、休暇がてら同行した初老の富豪チャールズ。チャールズは撮影中に滞在した山小屋で、若く美しいミッキーがカメラマンのボブと不倫の関係にあるのでは、ボブは自分を殺して妻と財産を奪おうとしているのでは、と疑念を抱く。そんな中、ボブは山小屋の主の知人ホークを撮影したいと言い出し、チャールズはボブと撮影アシスタントのスティーブと共に、飛行機でホークに会い行く事になった。機内でボブへの疑念が口をつくチャールズ。その時、飛行機に渡り鳥の群れが激突し墜落。アラスカの原生林に投げ出された三人の前に、凶暴な熊が現れた…という話です。
ここからはネタバレがあります![]()
ハロルドが演じているのはボブのアシスタントのスティーブです。髪型や性格はLinkに近いです。主演のアンソニー・ホプキンスに人工呼吸されるシーンがありましたよ。スティーブはチャールズに頼まれた作業で足を怪我してしまい、その後ボブのミスで熊が三人が休んでいた場所に来てしまい、熊はスティーブに襲い掛かってきます。生死は作中でははっきり分かりませんでしたが、たぶん死亡したのではないかと…。スティーブ、可哀想ナリ。
チャールズはアンソニー・ホプキンスが演じています。アンソニーの出演作は、彼がハンニバル・レクターを演じた三作と、ジェームズ・アイヴォリー監督作に出演した「ハワーズ・エンド」と「日の名残り」も観たんですが、この中では一番普通の人っぽいキャラを演じているんじゃないかと思います。チャールズはあまり富豪ぽさがない穏やかな人柄です。
ボブはアレック・ボールドウィンが演じています。ボブにはチャールズにない若さやアクティブさがありますが、チャールズにはボブにはない知性や冷静さ、さらに富があります。極限状態でお互いのコンプレックスがぶつかりつつ、生きる為に助け合うようになり、やがて二人の心は変わっていきます。絆が芽生えたかのようだった二人ですが、ある事からチャールズはボブとミッキーの不倫が実際にあった事を知り、一方でボブはチャールズの疑念通りにチャールズを殺す決意をします。しかしボブは罠として掘られた穴に落ち負傷します。チャールズに助けられたボブは、最期にチャールズに謝罪しました。この謝罪のシーンでのアレックは、死を前にした人をしっかりと演じていて見事です。このシーンを含めてアレックの演技が素晴らしいです。もちろんアンソニーも素晴らしい演技を見せています。感情を叩きつけるようなシーンが多かったアレックに対して、アンソニーは感情的になりたくても性格的に押さえてしまうチャールズをよく演じています。途中、そんなチャールズがキレてしまうシーンがあるんですが、キレ方がハンニバル化しそうなキレ方でちょっち危険でした(^^;)。二人の素晴らしい演技合戦は見応えがあります。
ミッキーはエル・マクファーソンが演じています。スーパーモデルとして有名ですね。私はスーパーモデルではクローディア・シファーのファンでして、スーパーモデルを特集した番組の最初の回がクローディアの特集だったんで観たんですが、ついでに他のスーパーモデルの回も観まして、その中にエルの回もありました。モデルとしてのエルはフレッシュで健康的なセクシーさが魅力的な女性という印象でしたが、この作品ではエルのそんな魅力がよく活きていました。女優として細かい表現が出来ていて、なかなか良い演技だったんじゃないかと思います。完璧なプロモーションからThe Bodyとよばれたエルの美しさも見所です。
作品としては全体的には地味な印象ですが、心を描いたサスペンスとしては良かったと思います。アラスカの大自然の映像も雄大で素晴らしいです。時に自然は厳しいんですが、それでも美しいです。湖のほとりの山小屋も素敵。大自然の中でのサバイバルアドベンチャーとしても良かったと思いますが、チャールズとボブをしつこく追いかけてくる熊がよー盛り上げてくれるんですよ。あの熊をああいう場所でよく撮影したなぁと思います。熊はポテポテドテドテしてて可愛かったんですけどね、でも熊に襲われた経験のある人がテレビでその時の事を話していたんですが、かなり悲惨な事になったそうで、熊は可愛くてもやっぱり恐いんだなぁと話しを聞いて思いました。それにしても、ハロルドはこの作品にもLOSTにも出て、なんだかサバイバル俳優って感じですね。
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